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エンドウ歯科医院 with コロナウイルス①

皆様初めまして、歯科衛生士の市条です。

私は歯科衛生士になって10年ほど経ちますが、新型コロナウイルス感染対策に「口腔ケア」は非常に重要なことを知りました。

口腔内が汚れていると歯周病菌が増え、インフルエンザウイルスをキャッチしやすいといったことは以前からよく知られていることです。

今回、新型コロナウイルスを考えてみると、インフルエンザと同じでコロナウイルスも同じウイルス。

なので、お口の中の歯周病菌にウイルスが入り込みその後、体内にも入りこみやすいのです。

口腔内を清潔にして歯周病菌を減らせば、それだけ”ウイルスをつかむ手”が減るということです。

ここでもっと分かりやすく口腔ケアがウイルス感染症に不可欠であるといった流れをまとめたいと思います。

①     ウイルスの感染を助ける口腔内細菌を減らす。
お口の細菌が粘膜細胞の中にウイルスが入り込むのを助けるタンパク分解酵素を出す。

とくに歯周病菌が強力なタンパク分解酵素をもっていることが分かっており、

歯周病菌のコントロールが

ウイルス感染症予防にも重要だと言われています。

② 口腔ケアを行う事で腸内細菌のバランスを整え、免疫力を向上させます。
お口を不潔にしている方や歯周病に罹っている方は、食事の度にお口の細菌が腸内へ運ばれ、

免疫力を下げてしまう恐れがあります。

口腔ケアをしっかり行っておけば腸内細菌のバランスが良くなり 免疫力向上が期待されます。

また、先日「ためしてガッテン」でやっていたのですが舌の清掃はおなかの調子を整えると言うことですよ?

おなかの調子が悪かったら舌の清掃をやってみましょう!!

③ ウイルス肺炎の重篤化を防ぐことが出来ます。

お口の中が不潔だと細菌が肺に至り、「誤嚥性肺炎」を起こしやすくなります。

誤嚥性肺炎を起こしているところに新型コロナウイルスによる肺炎が起こると、

肺炎が重篤化する恐れがあります。

 

 

また、皆さんはECMO(エクモ)と呼ばれる人工呼吸器をご存じでしょうか?

ECMOを使わないと呼吸困難になり死に至る重度の肺炎になる人が新型コロナウイルス感染症の方が

いらっしゃいます。

今、このECMOの機材の台数が少ないこともあり、この装置を使わないと死に至る方もいらっしゃいます。

京都大学の山中伸弥教授もテレビで言われていましたが、肺の中に存在する肺胞の中にあるACEという

酵素にコロナウイルスが入り込むとたちまちサイトカインストームを引き起こし全身に炎症が広がり

一瞬にして死に至るようです。

我々がコロナにこんなに脅かされるのは、口腔内→歯茎の中(歯周病)→肺の中といった数々の防げるで

あろう防波堤を突破された人たちが深刻な状態になっていることが考えられるのです。

 

 

それだけではなく、口腔内の汚れは他の臓器にも悪影響を及ぼすのです。

①心臓病

歯肉の出血などから口腔内細菌が血流内に入り込み、血栓の形成に関与するのです。
②糖尿病

歯周病菌が増えると血糖値を下げるインスリンの働きを阻害するのです。

血糖値が下がらないと傷口の治りが悪くなり、身体の中に沢山の細菌が入り込みます。

ということは、糖尿病と歯周病(歯茎の中の傷)は双方が相乗効果のように症状を悪化しあって

しまうことがあるのです。

③脳梗塞

歯周病菌の存在によって、血管内壁が厚くなり、血流が悪くなる「動脈硬化」や血栓によって血管が

詰まることで発症することも考えられています。

 

 

また、妊娠中にも注意が必要なんですが・・・。

 

まだまだ他にもあるんです、、

この先はまた次回お書きしますね(^_^)/

エンドウ歯科医院のブログは患者さんのお口の健康から全身の健康の為にスタッフ一同色々情報発信をしていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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