歯科衛生士のやりがい
本日休診日。
今日は歯科衛生士さんという職業について考えてみました。
歯科衛生士さんという職業は正直、私が小学生の時には知らなかった職業です。
私の、母も祖父の歯科医師なのですが、当時の歯科医院には歯科衛生士さんは在籍しておりませんでした。
さて、いなくても歯科医院は回っているので、不要な存在なのでしょうか?
私は、北海道の大学を卒業後、熊本の伊東歯科口腔病院に就職しました。
その時に歯科衛生さんが40名ほどいらっしゃり、歯科医師は17名ほど在籍しておりました。
昔の歯科医院は、基本削って詰めてかぶせてを主体とした治療が主でした。
しかし、私も歯科医師を10年以上やっているとその場しのぎの治療になっては、また歯を削ることになり、徐々に歯が失われ最後は入れ歯かインプラントになってしまします。
そこで、歯科衛生士さんの存在がとても重要なことに気が付いたのです。
なぜ、歯科衛生士さんが伊東歯科口腔病院にはたくさんいらっしゃるのか。
というか、今、しっかりと治療を行い患者さんからの信頼が厚い歯科医院は絶対的に歯科衛生士さんが在籍しております。
申し訳ないのですが、常勤で常に顔なじみの歯科衛生士さんがいない歯科医院は、患者さんの管理をできているようには思えません。
もちろん、すべて自費診療で歯科医師がすべてを管理している歯科医院は別です。
保険診療の範疇において、歯科衛生さんの存在はとても重要です。
保険の中にも歯科衛生さんしかできない専用の算定項目もあります。
しかし、
衛生士さんは、現在都内のみならず、全国的に不足しており都内の歯科医院では半分以上のクリニックに衛生士さんがいないといわれています。
ではどこにいるのでしょうか?
歯科衛生士さんがいる場所それはしっかりとした診療と治療を行っているところか、大きな法人でOL風に働ける安定した職場です。
前者の歯科衛生士さんは、
患者さんのことを想い、歯科医院の柱となって経験値も高く常に高い技術を提供できます。
一方で、後者は分業が進み知っていることはできるが、すべての治療を把握している歯科衛生士の存在確率は低く、
患者さん本当に寄り添えているのか疑問に残る衛生士さんが多くいます。
まず、衛生士さんは都内にもたくさんいらっしゃいます。
しかし、都内は専門性が高いクリニックでは専門外のことを知らない歯科衛生士・歯科医師が多くいます。
当院はすべての診療をオールマイティに行っているので歯科衛生士の技術も知識の幅も広くより、患者さんに寄り添える歯科衛生士さんが育っています。
また、幸いにも3名の衛生士さんが在籍しています。
また、来年の4月にも衛生士さんの採用が決まっており、患者さんに本当の意味で寄り添える歯科衛生士さんは大変貴重です。
私は衛生士さんの居ない歯科医院で勤務した事が無いので衛生士さんの居ない医院がどういった状態なのかはコメントできません。
しかし、当院の衛生士さんは、日々常に知識をアップデートしており患者さんに常に寄り添える人財です。
自院の衛生士さんを褒めるなんて・・・と思われるかもしれませんが当院の衛生士さんは患者さんの事を第一に考えている!(当たり前ですが)
患者さんの事を考えるのは、当たり前と患者さんたちは思っているかもしれませんが、残念ながらすべての歯科衛生士さんがそうは考えていないので注意が必要です。
親身に寄り添える歯科衛生士さんは本当に貴重価値が高いので、是非今受診されている歯科医院の方の態度や親密度を見直してみてください。
当院の衛生士さんは、患者さんとのコミュニケーションの中からその患者さんn生活背景やお口の環境にあった歯ブラシを選んだり、歯磨き粉を選んだり、歯科のソムリエ的立場にいてくれています。
当然、私も患者さんのお口にあった歯ブラシを考えながら歯周病のケアや、歯の形、歯茎の種類も見ております。
しかし、毎回来院される患者さんの生活背景から実際に歯ブラシを使う患者さんの環境や状況を聴取している衛生士さん。
歯茎の腫れが引かない患者さんへの歯ブラシのチョイスを相談すると・・・うん。衛生士さんチョイスの歯ブラシが今回は正解だな!となる事もあるのが現状です。
教科書通りの歯ブラシチョイスと患者さんの生活背景を織り込んで考えた歯ブラシチョイス。
一致していない事もあるのです。
こんなに患者さんのお口を考えてくれる衛生士さんが居てくれるから、私は患者さんの治療に集中して計画を立てたり、患者さんがどうしてほしいのかを十分会話で患者さんの訴えに傾聴を行うことができております。
私の体は一つしかないので、すべてに私が寄り添えるのは難しい問題なのですが、当院の治療理念は、歯を1本でも多く残して守る事。
その中で衛生士さんの存在は欠かせないのです。
そして毎月や決められたときにメンテナンスにお越しいただきお口を綺麗にしていく衛生士さん。
その地道な施術とケアのおかげでむし歯や歯周病の再発防止を行うことが衛生士さんのやりがい!
衛生士さんは、患者さんのお口のゴールキーパー的存在です。
わたしは治療から再発防止(予防)へのパスポートを衛生士さんに出せるよう、患者さんと明日も向き合って生きます!
このようなに歯科医院において院長含めて、スタッフがどういった気持ちで診療を行っているのかかかりつけの歯科医院さんで確かめてみてください(^^♪
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。