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三連休はMIを学ぼう

開業させていただき初めての三連休です。

また、
本日はいい夫婦の日ですね(^^♪
ご家族仲睦ましい連休をお過ごしください。
私たちスタッフは普段忙しくて歯科医院に通えない方々をお待ちしております!

今回は、MIについてひとつ解説を行いたいと思います。

MI(Minimal Intervention)

こちらはFDI(国際歯科連盟)によって提唱されたものです。

①う蝕病変をできるだけ早期に発見し、各々のう蝕リスク・活性を評価する。

②脱灰した資質は安易に切削せずにまずは、再石灰化を試みる

③健全歯を誤って削らないように的確な測定を行う。

④患者さんごとに適した定期検診を行う。

⑤歯を温存するため、削る治療は必要最小限にとどめる。

⑥不良修復物は交換より修理で対応する。

 

これをお読みいただき、どう感じますか?当たり前だろ!でしょうか(^^)

しかし、日本は特に保険診療によって生計を立てている歯科医院が9割程度ですから、こちらのMIの概念に立って

すべての治療が行われないのが現状です。

そこで、この当たり前のようなMIの概念を保険診療でできる最大限の治療法と自費治療に置き換えたらどういった治療があるのかを解説していきます。

①う蝕を早期発見する

①のう蝕を早期発見するについて、こちらは現在ダイアグノデントという虫歯診断機器がございます。

こちらを利用することで、虫歯の深さを数値化して削るタイミングなのかを判定します。

➁まずは再石灰化を試みる

この機器の使用により②の脱灰した歯質を安易に削らないといった方向に結び付く重要な器具ですので当院にもこの

「ダイアグノデント」は導入しております。

主に、急性の痛みが出た方には使用しませんが、メンテナンスに移行した際の虫歯かな・・・まだ様子を見にしようかなと

いったケースに使用します。

③健全歯を誤って削らないように的確な測定

③に関しては、レントゲン上虫歯の様に黒く抜けて見えている場合がございます。

一般の方からしたらそんな健康な歯を削る間違いするの?!といった疑問を持たれても仕方のないことです。

当院では、咬翼法といったレントゲン撮影方法を採用しておりますので、より誤った診断をしないよう細心注意を払って

おります。

また、サホライドといわれる虫歯に特定的に黒く着色するようなフッ素の応用を用いることで本当に早期の虫歯も見逃すこともございません。

ただし、サホライドには2点気を付けなくてはならないことがございます。

1;黒くなること
健康な歯の部分と色が明らかに変わりますので、前歯の見えるところには適応しずらいのが難点です。
また、黒くなるので誤って口腔粘膜(口唇や頬粘膜)に沈着してしまうと2週間は黒く色素が抜けないなってしまいます。

2;4回塗布することが教科書的に推奨されています。

1週間かけてサホライドは虫歯に沈着して抗菌作用を発揮してくれるので1週間おきの塗布を推奨しています。

4週連続はお忙しい方には難しいかもしれませんので、当院ではメンテナンスの度に、サホライドを塗布して虫歯の

進行を最大限に食い止めてから虫歯の治療を行います。

④患者さんごとに適した定期検診を行う

こちらも患者さん個々に応じて虫歯の進行スピードも虫歯に対する抵抗性も異なるので一辺倒にならないように

しております。

よく患者さんをご紹介いただくのですが、OOさんはOOにしたのに私はOOなのはなんで?なんていうケースがあります。

これは患者さん個々に応じた治療法を当院の経験値の高いスタッフによってメンテナンス期間や治療法を変更しているため

より患者さんに合わせた治療を提供していることをご理解ください。

逆に一辺倒に3か月ごとに来てね。といった診療を行うのは見ているようで見ていない歯科医院の骨頂であることも十分にお忘れないようにお願いします。

当院では自費診療にはなりますがSMTといった唾液検査システムを採用しています。

この唾液検査、ストレスなどによって虫歯に対する抵抗性が変わったりするので毎回検査を受けられる方もいらっしゃいます。それに応じて、メンテナンス期間を決めるのもリッチで質の高いメンテナンスが提供できます。

当院ではエアフローによるメンテナンスパックもあります。

詳しくはスタッフまで。

⑤歯を温存するため、削る治療は必要最小限にとどめる

こちらは、現在日本においても徐々に普及しつつあるマイクロスコープ。

マイクロスコープを用いて治療を行うということは、最小限にはを削る事になるので、当院ご紹介の青本にも記載のある

歯を削る事の出来る回数を倍近くに増やすことができるのです。

マイクロスコープは一部保険適応ですが、最小限の削る治療に関しては自費診療になります。

しかし、かぶせ物になる期間を大幅に遅らせることができたりしますので、最終的に人生100年と考えると

マイクロスコープによって歯を削る行為を最小限にすることが歯にかける治療費を最小限にできるので大変おすすめです。

保険診療で大きく削る治療を繰り返す方がかぶせ物になる時期が格段に速くなりますので、治療費は保険治療の方が高くつくこともあります。

素材が悪くて、適合が悪くて、大きく削られて・・・費用は三割負担なのに高い・・・最悪ではないですか?

初めから自費治療が高いと思い込んでいる方がおられますが、案外保険治療の方が予後が悪いのは明白なので治療が結果的に

高くついてしまうこともあるので、頭ごなしに保険診療でお願いしますとは言わない方がいいですよ(^^)/

⑥不良修復物は交換より修理で対応する

取り替えるのではなく修理するといった概念は、現在コンポジットレジン(CR)による研究が急速に進んでいっている

ため、全とっかえしなくてもよくなってきています。

以前は、歯に接着する技術が優れていたため古いCRをすべて外してから詰め治すのが主流でした。

現在、外れずらい場所などは特にすべてを外さずに一部虫歯になっている部分のみを削り接着操作を行い最小限に

盛り足して終了になります。

当院においてその接着材に使用しているのは、スコッチボンド言うものです。

接着に要するこすり塗は20秒と他社の接着剤よりも10秒ほど長いのですがCRに再度CRをくっつけることのできる接着材なので重宝しております。

まとめ

いかがでしたか?

当院とMIの概念がどのように一致しているのか、参考になれば幸いです。

今後も世界基準で、全世界に負けない、むしろ患者さんにとって有益な治療の提供を行って参ります。

知識をもっていなと、そこら中削られたり、虫歯が多発したりしますので、時々

エンドウ歯科医院のブログを覗いてみてくださいね(^^)/

 

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