顎関節症を放置した場合の影響とは?治療法も
こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

顎関節症は、あごの関節やその周囲の筋肉に痛みや違和感を覚える状態を指します。症状が軽い間は自然と改善するケースも多いため、軽視されやすい傾向にあります。
しかし、放置していると日常生活に支障をきたす恐れがあるため注意が必要です。
今回は、顎関節症を放置した場合の具体的な影響や、顎関節症の原因、治療法について解説します。
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顎関節症とは

顎関節症とは、あごの関節やその周辺にある筋肉、靭帯などにトラブルが起こることで、口の開け閉めに違和感や痛みが生じる病気の総称です。
症状としては、口を開けたときにカクッと音が鳴ったり、あごの関節が痛んだり、口が十分に開かなくなったりするなどが代表的です。これらの症状は、関節や筋肉に過度な負担がかかることで発生します。
また、顎関節症は年齢や性別を問わず起こりますが、特に若い女性に多い傾向があります。これはストレスやホルモンバランスなどが関係していると考えられており、単なるあごの病気というよりは、体全体の状態とも深く関係しています。
一時的なものと軽視されがちですが、慢性化すると日常生活に支障をきたすこともあるため、症状に気づいた時点で医療機関を受診することが大切です。
顎関節症を放置するとどうなる?

症状が軽いうちは自然に治ることもありますが、放置すると慢性化し、日常生活にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
あごの痛みが強くなることがある
顎関節症を放置すると、あごの痛みがだんだん強くなっていくことがあります。最初は口を大きく開けたときに少し痛む程度だったものが、そのうち食事や会話、あくびをするだけでも痛みを感じるようになることがあるのです。
痛みが続くと、無意識にあごの動きをかばうようになり、筋肉に余計な負担がかかってさらに痛みを悪化させるという悪循環に陥ることもあるでしょう。
口が開きにくくなることがある
顎関節症が進行すると、徐々に口が開きづらくなることがあります。これは関節や筋肉の動きが制限され、可動域が狭くなるためです。
最初は軽度の違和感でも、放置しているうちに指1〜2本分ほどしか口が開かなくなることもあり、会話や飲食に支障をきたすようになります。硬いものを噛むことが難しくなったり、食事の時間が長くなったりする可能性もあるでしょう。
こうした状態を改善するには、早めに治療を受けることが重要です。
食事や会話がしにくくなることがある
顎関節や周囲の筋肉に問題があると、口の開閉動作に違和感が出たり、痛みを伴ったりすることがあります。その結果、噛む力が弱くなって食べ物をうまく噛み切れなかったり、動きが制限されて発音が不明瞭になったりと、日常的な動作に支障が出ることがあるのです。
特に、硬いものを避けるようになることで食生活が偏るケースも少なくありません。これらの不便さが続くと、食事や会話そのものがストレスの原因にもなるでしょう。
頭痛や肩こりにつながることがある
顎関節と筋肉、そして頭や首の筋肉は密接につながっており、あごのトラブルが全身の不調に波及することがあります。特に耳の周りには多くの神経が集中しているため、顎関節の異常が神経を刺激し、頭痛や肩こり、首のこりといった症状を引き起こすことがあるのです。
顎関節症が悪化する原因

ここでは、顎関節症が悪化する原因について解説します。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、顎関節に常に強い力が加わり続け、関節や筋肉に大きな負担をかけます。特に就寝中は無意識のうちに歯ぎしりをしていることが多く、日中に自覚がない場合でも関節や筋肉へのダメージは少しずつ蓄積されていきます。
歯ぎしりや食いしばりは緊張やストレスと関係している場合も多く、これらの習慣が続くと症状が悪化するリスクが高まるのです。
噛み合わせの問題
噛み合わせがずれていると、顎関節にかかる力のバランスが崩れます。上下の歯が正しく接触していない状態が続くと、特定の部分にだけ過度な力がかかりやすくなり、その負担が顎関節や筋肉に影響を与えます。
また、歯ぎしりや食いしばりがある人は、もともと噛み合わせが不安定なことが多く、あごへのストレスも大きくなります。噛み合わせの確認や調整は、顎関節症の予防・改善のために非常に重要なポイントです。
頬杖や片側だけで噛む癖
日常生活で無意識に出やすい動作の一つが頬杖です。頬杖をつくと、あごの関節や筋肉に不自然な力がかかり、左右のバランスが崩れることがあります。この偏った負荷が習慣化すると、顎関節や筋肉に慢性的な緊張が生じ、関節の動きが不安定になる可能性があるのです。
また、食事の際に片側の歯ばかりで噛む癖も、顎関節に不均等に力を加えるため、悪化の要因となります。
ストレスによる筋肉の緊張
ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばったり、筋肉が緊張したりすることが多くなります。特に、あごの周りの筋肉は、ストレスの影響を受けやすいとされています。
こうした筋肉の緊張が長く続くと、関節にかかる負担も増え、症状が進みやすくなるのです。また、ストレスを感じると睡眠の質が下がり、夜間の食いしばりや歯ぎしりが強くなることもあります。
ストレスへの対応が不十分な状態が続くと、顎関節症が悪化しやすくなるため、心身のバランスを整えることがとても大切です。
顎関節症の主な治療方法

顎関節症の治療は、症状の程度や原因に応じて段階的に行われます。ここでは、主な治療方法について解説します。
生活習慣の改善
食いしばりや歯ぎしり、片側での噛み癖、頬杖をつくといった日常の習慣は、顎関節や筋肉に余計な負担をかけます。そのため、これらの癖や習慣を改善することが大切です。
また、ストレスも筋肉の緊張を高める大きな要因であるため、リラックスできる時間を持つことも大切です。睡眠や姿勢、食生活などを見直すことで、体全体のバランスが整い、あごへの負担も軽減できます。
噛み合わせの調整
噛み合わせのズレが顎関節症の原因となっている場合には、歯の形を少しだけ削ったり、高さを整えることで上下の歯の当たり方を調整する咬合調整という治療が行われます。これにより、負担がかかっていた部分を緩和し、あごの動きをスムーズにする効果が期待できます。
スプリント療法
スプリント療法は、専用のマウスピースを装着することで顎関節や筋肉への負担を軽減し、症状を和らげる治療法です。主に睡眠中に装着することで、不自然なあごの動きを防ぐ効果があります。
スプリントは歯科医院で患者さんそれぞれの噛み合わせに合わせて作製されるため、装着時の違和感も少なく、日常生活に支障をきたしにくいのが特徴です。
薬物療法
あごの関節や周囲の筋肉に炎症が起きていると、口を開けたり食べ物を噛んだりするたびに痛みが生じることがあります。
このような場合、炎症を抑える薬や痛みをやわらげる薬が用いられることがあります。また、あごの周囲の筋肉が強く緊張している場合には、筋肉のこわばりを緩める薬が使われることもあります。
薬による治療は、痛みなどのつらい症状を落ち着かせる目的で行われることが多く、生活習慣の見直しやほかの治療方法と組み合わせて進められることが一般的です。
理学療法
理学療法は、あごの筋肉や関節に対する物理的なアプローチを通じて、症状の緩和を目指す治療法です。具体的には、あごの周囲の筋肉を温める温熱療法や、筋肉の緊張をほぐすマッサージ、関節の動きを改善するためのストレッチなどが行われます。
これらの方法によって、筋肉の血流が改善され、炎症や痛みの軽減につながります。
まとめ

顎関節症は、あごの関節や周囲の筋肉に負担がかかることで、痛みや口の開きにくさなどの症状が現れる状態です。
軽い違和感だけの場合でも、そのままにすると症状が強くなり、食事や会話がしにくくなる可能性があります。また、あごの筋肉の緊張が続くと、頭痛や肩こりなど別の不調につながる可能性もあるでしょう。
原因には歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせ、生活習慣などさまざまな要素が関係しています。あごに違和感を覚えたときは放置せず、生活習慣の見直しや歯科医院での相談を検討することが大切です。
顎関節症の症状にお悩みの方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
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