噛むと顎が痛いのはなぜ?考えられる原因とそのままにするリスク
こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

食事中に噛むと顎が痛い、口を開けると耳の前あたりに違和感があるなど、顎の痛みに悩んでいる方はいませんか。
顎の痛みは、一時的に現れることもあれば、長期間続くこともあります。また、痛む場所や症状の現れ方には個人差があり、自分だけで原因を判断するのは難しいものです。
痛みがある状態をそのままにしていると、食事や会話など、日常生活に支障をきたす場合もあるため、症状に応じた対応が大切です。
この記事では、噛むと顎が痛くなる原因や放置するリスク、顎関節症の原因と治療法について解説します。
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噛むと顎が痛いときに考えられる原因

噛むときに顎が痛む原因は一つではなく、顎の関節や筋肉、歯や歯茎の状態などが関係している場合があります。痛みが生じる仕組みは原因によって異なるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。ここでは、噛むと顎が痛くなる主な原因について解説します。
顎関節症
噛んだときの顎の痛みでまず考えられるのが、顎関節症です。
顎関節症とは、顎関節やその周辺に異常が起こることで、顎の動きやかみ合わせに支障をきたす病気です。主な症状には、口を開けたときの痛みや違和感、顎の関節からの音(カクカク、ゴリゴリ)、開口障害などがあります。
原因は多岐にわたり、ストレスや歯ぎしり、かみ合わせの不良、外傷などが関係しています。日常生活での無意識な癖が積み重なることで発症することもあり、慢性化しやすいことが特徴です。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりも顎の痛みにつながる大きな原因です。眠っている間に無意識に歯を強く噛みしめたり、ギリギリと擦り合わせたりすることで、顎の筋肉や関節に強い負担がかかります。
朝起きたときに顎のだるさを感じる人は、歯ぎしりが疑われます。日中に仕事や勉強で集中しているときに、気づかないうちにぐっと歯を食いしばっているケースも少なくありません。
これらの習慣をそのままにしておくと、顎の痛みだけでなく、歯の摩耗や頭痛など、ほかの不調につながる可能性もあります。
かみ合わせの問題
上下の歯のかみ合わせにズレがあると、顎関節やその周囲の筋肉に過度な負担がかかることがあります。例えば、歯並びの不正や、詰め物・被せ物の高さが合っていない場合などが該当します。
こうしたかみ合わせの不正が続くと、顎の動きに偏りが生じ、痛みや違和感の原因になります。また、かみ合わせの悪さは無意識のうちに顎関節の片側だけを使う癖につながることもあるでしょう。
親知らずの炎症
親知らずの周りに炎症が起こると、奥歯だけでなく、顎の奥まで痛むことがあります。特に、親知らずが斜めに生えていたり、歯茎に一部埋まっていたりすると、歯ブラシが届きにくく、細菌が増えて炎症を起こす場合があります。
炎症が強くなると、歯茎が腫れるだけでなく、口を開けにくくなることもあります。奥歯の周りが腫れている、噛むと痛いといった症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
外傷による顎の損傷
転倒や交通事故、スポーツ中の衝突などで顎を強くぶつけると、顎の関節や骨が傷つき、噛むときに痛みが出ることがあります。
軽い打撲だけでなく、顎の骨折や関節の脱臼が起こる場合もあります。特に、顎をぶつけてからかみ合わせが変わった、口が開けにくい、顎を動かすと強く痛むといった症状には注意が必要です。
顎の骨折や脱臼が疑われる場合は、無理に口を動かしたり、自分で顎を元に戻そうとしたりせず、速やかに歯科口腔外科などを受診しましょう。
噛むと顎が痛い状態をそのままにするリスク

顎が痛いけれど、食事や会話にはとりあえず支障がないから放置しようと考える方もいるかもしれません。
しかし、噛んだときの痛みをそのままにしていると、症状が悪化する可能性があります。ここでは、顎に痛みがある状態をそのままにしているとどのような問題が起こる可能性があるのか解説します。
痛みが長引くことがある
噛むと顎が痛い状態が続く場合、原因によっては痛みが長引くことがあります。例えば、顎の関節や筋肉に負担がかかり続けると、食事のたびに痛みを感じたり、口を開けにくくなったりする場合があります。
顎関節症による痛みは自然に和らぐこともありますが、症状が長期間続く方もいます。痛みがなかなか治まらない、以前より強くなっているといった場合は、歯科医院で原因を調べてもらいましょう。
かみ合わせのバランスが崩れる
顎に痛みがあると、痛くない側の歯ばかりを使って食事をすることがあります。片側だけで噛む状態が続くと、左右の顎の筋肉や歯にかかる負担に差が生じます。また、痛みを避けるために顎の動かし方が変わり、かみ合わせに違和感を覚える場合もあるでしょう。
精神的なストレスになる
噛むたびに顎が痛むと、食事や会話など、普段の何気ない動作が負担になり、精神的なストレスにつながることがあります。
例えば、好きな食べ物を自由に食べられなかったり、人と話すときに顎の痛みが気になったりする場合があります。また、痛みが長引くと、いつ治るのか不安になり、気持ちが落ち着かなくなることもあるでしょう。
顎の痛みが日常生活の負担になっている場合は、我慢せずに歯科医院で相談することが大切です。
顎関節症の原因

噛むと顎が痛くなる原因はいくつかありますが、その一つが顎関節症です。顎関節症にはさまざまな要因が関係しており、一つの原因だけで発症するとは限りません。ここでは、顎関節症の主な原因について解説します。
精神的ストレス
精神的なストレスは、顎関節症に関係する要因の一つです。ストレスや緊張を感じると、無意識に歯を食いしばったり、顎の筋肉に力が入ったりすることがあります。この状態が続くと、顎の筋肉に負担がかかり、痛みやだるさにつながる場合があるのです。
歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりも、顎関節症に関係する要因の一つです。寝ている間に歯を強く噛みしめたり、日中に無意識に歯を食いしばったりすると、顎の筋肉に負担がかかり、痛みにつながることがあります。
通常、食事や会話をしていないときは、上下の歯が少し離れているのが自然な状態です。普段から歯を接触させる癖がある方は、意識して顎の力を抜くようにしましょう。
かみ合わせの異常
上下の歯が正しく噛み合っていないと、顎の関節や筋肉に偏った力が加わり続けます。例えば、虫歯治療後の詰め物の高さが合っていなかったり、歯の一部が極端にすり減っていたりすると、噛むたびに顎関節に負担がかかります。歯並びが悪い場合にも同様のリスクがあります。
こうしたかみ合わせの異常は、長期的に顎へのストレスを蓄積させ、やがて痛みや違和感として現れることがあるのです。
姿勢
普段の姿勢は、顎の筋肉や関節にかかる負担と関係する可能性があります。
例えば、スマートフォンを見るときに頭を前に突き出した姿勢が続くと、頭を支える首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。顎を動かす筋肉は、首や頭の筋肉とも連動しているため、こうした緊張が顎の動きや筋肉の働きに影響し、痛みにつながる可能性があるのです。
姿勢だけが顎関節症の発症に必ず関係するわけではありませんが、顎への負担を減らすためにも、長時間うつむいた姿勢を続けないようにしましょう。
顎関節症の治療法

顎関節症の治療法にはさまざまなものがあり、症状の程度や原因によって選択されます。ここでは、代表的な治療法について解説します。
スプリント療法
スプリント療法は、主に寝ている間に専用のマウスピースを装着し、顎への負担を減らす治療法です。
歯科医院で歯型をとり、一人ひとりの歯に合ったマウスピースを作製します。装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を減らし、顎の筋肉の痛みを軽減できる場合があります。
理学療法
理学療法は、顎の筋肉の緊張を和らげたり、口を開けやすくしたりするための治療法です。具体的には、顎の周りの筋肉をほぐすマッサージや、ゆっくり口を開け閉めする運動などを行います。
顎関節症によって口が開けにくくなっている場合は、こうした運動によって顎の動きが改善することがあります。無理に口を大きく開けると痛みが強くなる場合もあるため、歯科医師の指導を受けながら行うことが大切です。
薬物療法
顎関節症による痛みが強い場合は、薬を使って症状を和らげることがあります。主に使用されるのは、痛みや炎症を抑える鎮痛薬です。薬によって顎の痛みが軽くなると、食事や会話がしやすくなる場合があります。
ただし、薬だけで顎関節症の原因を取り除けるわけではありません。そのため、症状に応じてマウスピースを使った治療や顎の運動療法などと組み合わせながら、改善を目指します。
生活習慣の見直し
顎関節症の症状を和らげるには、普段の生活で顎に負担をかけないことも大切です。
例えば、顎が痛むときは硬い食べ物を避け、柔らかいものを選びましょう。また、ガムを長時間噛んだり、口を大きく開けたりする動作も控えるとよいでしょう。
日中に歯を食いしばる癖がある方は、上下の歯を離して顎の力を抜くよう意識してください。十分な睡眠を取り、ストレスをため込まないことも大切です。
まとめ

噛むと顎が痛い場合は、顎関節症や歯ぎしり、親知らずの炎症など、さまざまな原因が考えられます。痛みが続くと、食事や会話が負担になり、日常生活に影響することもあるため、注意が必要です。
なかでも顎関節症は、精神的なストレスや歯ぎしりなど、複数の要因が関係していると考えられています。
治療では、マウスピースを使ったスプリント療法や理学療法、薬物療法などを症状に応じて行います。また、日頃から顎に負担をかけないよう、生活習慣を見直すことも大切です。
噛むときの顎の痛みは、原因によって必要な治療が異なります。自己判断で対処せず、痛みが長引く場合や口を開けにくい場合は、歯科医院で相談しましょう。
顎関節症の症状にお悩みの方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちら、ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
遠藤 善孝
経歴
- 北海道医療大学卒業
所属機関
- 日本歯周病学会
- IPSG
- 日本口腔外科学会
- 臨床歯科を語る会
- 日本口腔インプラント学会
- インビザライン認定ドクター
- 日本外傷歯学会