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歯のコラム

歯の矯正にかかる費用はいくら?保険が適用されるかも解説

こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

歯の矯正している歯を指さす女性

「歯の矯正って、一体いくらかかるの?」といった疑問をおもちの方はいませんか。高額なのではないかと不安を感じて、なかなか治療に踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

今回は、歯の矯正にかかる費用の相場について詳しく解説します。歯の矯正を検討している方は、参考にしていただければと思います。

歯の矯正にかかる費用はいくら?

ワイヤー矯正の模型

現在の歯並びの状況や選択する矯正方法、歯科医院によって費用は異なります。まずは、矯正治療の種類ごとに、特徴と大まかな費用の解説をします。

マウスピース矯正

取り外し可能な透明なマウスピースを装着して歯並びを整える方法です。少しずつ形の異なるマウスピースに交換していくことで、徐々に歯並びを整えていきます。軽度〜中程度の症例に適応となることが多く、重度の症例では適応が難しいことがあります。

さまざまなメーカーのシステムがありますが、どのメーカーのものでも費用の相場は80万円〜100万円前後です。

ワイヤー矯正

歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して力をかけて、歯を動かしていく方法です。古くから行われている矯正方法で、実績が非常に多く、難しい症例にも対応できる点が特徴です。マウスピース矯正で難しいケースにも対応できることもあります。

ワイヤー矯正の費用は、矯正方法の種類によって変わります。歯の表側に矯正器具を取り付ける表側矯正の費用相場は70万円〜100万円前後、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正の費用相場は100万円〜150万円前後です。

装置が固定式なので、金属のものを使用する場合には、周囲から見えることがあるでしょう。できるだけ目立ちにくい色の装置を使用したり、装置を歯の裏側に取り付けたりすることで、見た目が気にならなくなることもあります。

歯の矯正治療の流れとそれぞれにかかる費用

歯の矯正治療の流れとそれぞれにかかる費用のイメージ

ここまで、矯正方法ごとに費用の相場をご紹介してきましたが、矯正開始から矯正終了までのいくつかの段階で別途費用が発生するタイミングがあります。ここでは、矯正治療の流れごとに発生する費用について解説します。

カウンセリングの費用

矯正治療を始める前には、まずは歯科医師とカウンセリングを行います。いきなり矯正治療を始めることはありません。カウンセリング後、矯正治療を希望する場合は次の検査・診断に移ります。

カウンセリングにかかる費用は、歯科医院によって異なりますが無料〜5,000円程度が相場です。無料だから簡単な相談、有料だから詳しい相談ということはありません。

精密検査・診断料

矯正治療をはじめると決まったら、お口の中の状態をさらに詳しく調べるためにレントゲン撮影や口腔内の写真撮影などを行います。検査・診断にかかる費用の相場は、2万円〜5万円程度です。

調整料

実際に矯正治療が始まると、定期的に歯科医院に通院する必要があります。その都度かかる料金が調整料です。

マウスピース矯正の場合は、装置自体の調整は必要なく、歯の動きのチェックをしたりマウスピースの状態を確認したりします。ワイヤー矯正の場合は、歯にかかる力を歯科医師が直接調整します。

通院の頻度は1〜2か月に1回程度で、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうが少ないケースが多いです。調整料の相場は、3,000円〜5,000円程度です。

保定装置料

矯正治療後は、歯の位置を固定するための保定期間に入ります。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して過ごします。保定装置の費用相場は、1万円〜5万円程度です。

保定期間中の診察料

保定期間中も定期的に歯科医院を受診して後戻りは起こっていないか、お口の中にトラブルは起こっていないかなどを確認します。このときにかかる費用は、1回あたり3,000円〜5,000円程度です。

歯の矯正治療に保険は適用される?

歯の矯正治療に保険は適用されるか考える女性

歯の矯正には基本的に保険は適用されません。自費治療になります。

ただし、先天性の異常がある場合など、特殊な場合には保険が適用されることがあります。美容目的ではなく、歯並び・噛み合わせの異常が原因で、食事などの日常生活に支障をきたしているようなケースです。保険適用で治療ができる医療機関も定められています。

以下に保険が適用されるケースをご紹介します。

先天性の異常がある場合

顎や口腔の変形や奇形など、先天性異常により噛み合わせが悪くなっているケースです。厚生労働省が定めた疾患に限られます。

唇顎口蓋裂、先天性ミオパチー、ターナー症候群、ダウン症候群、軟骨形成不全症、成長ホルモン分泌不全性低身長症など、60種類以上の疾患が対象になります。

永久歯萌出不全に起因した不正咬合の場合

永久歯萌出不全とは、生え変わりの時期を過ぎても、永久歯が歯茎の中に埋まったまま生えてこない状態のことを指します。外科手術で歯茎を切開し、永久歯を引っ張り出す処置を行います。同時に矯正治療が必要な場合に、保険が適用されます。

顎変形症の手術前後に矯正治療を行う場合

顎変形症は、顎の骨の大きさや形、バランスに異常がある状態のことです。この場合、外科手術が必要になるケースが多く、その前後に行われるワイヤー矯正などの治療にも保険が適用されます。

歯の矯正にかかる費用の支払い方法

クレジットカード払いのイメージ

費用の支払い方法は、歯科医院によって異なります。現金だけでなく、クレジットカード払いに対応している歯科医院も多いので、確認しておくと安心です。

デンタルローンという歯科治療専用のローンを利用できる歯科医院もあります。審査が必要で、手数料がかかりますが、治療費を一括で支払うのが難しい場合には活用を検討するのもよいでしょう。

なお、すべての歯科医院でデンタルローンを利用できるとは限りません。なかには、取り扱いのない歯科医院もあるため、事前に確認すると良いでしょう。

そのほか、歯科医院によっては分割払いに対応しているところもあります。初回に一部を支払い、残りを月々払うなど、歯科医院ごとに対応が異なります。月々の支払いを抑えられるうえ、金利や手数料が無料もしくは少額の場合もあり、費用の負担が軽くなるでしょう。

歯の矯正にかかる費用は、初回相談などで詳しく聞くことができます。歯科医院ごとに取り扱いの支払い方法が異なるので、よく確認しておくようにしましょう。

歯の矯正治療にかかる費用の負担を抑える方法

医療費控除を活用するイメージ

歯の矯正にかかる費用は、歯科医院ごとに異なります。費用自体を安くするのには、安価で矯正治療を行なっている歯科医院を選択することになりますが、その方法はあまり推奨できません。

歯の矯正は費用も期間もかかるため、治療内容や方針に納得し、信頼できる歯科医院で治療を受けることが大切です。

費用の負担を抑える方法のひとつに、医療費控除を活用する方法があります。医療費控除とは、1年間(1月〜12月)に支払った医療費が一定の金額を超えた場合に確定申告することで、税金の一部が戻ってくる制度です。

治療費自体を安くすることはできませんが、医療費控除を活用することで、結果的に経済的な負担を抑えることにつながります。家計を一にするご家族が支払った医療費も合算可能です。歯科治療だけでなく、内科などの別の病院に支払った費用も全て合算することができます。

噛み合わせの改善や、発音・咀嚼機能の改善を目的として矯正治療を行う場合は、医療費控除の対象になります。子供の矯正は、ほぼ全てのケースが医療費控除の対象になるでしょう。

しかし、歯の見た目を良くすることを目的に矯正治療を行う場合は対象にならないので注意しましょう。

まとめ

歯の矯正をしてきれいな歯並びで笑顔の男女

今回は、歯の矯正にかかる費用について詳しく解説しました。

歯の矯正は、費用も時間もかかりますが、その分見た目だけでなく健康面にもメリットがあります。費用が高いと敬遠しがちな治療ですが、支払い方法を工夫することで、負担を軽減できることもあります。

歯並びや噛み合わせが気になっている方は、まずは一度相談をしてみてはいかがでしょうか。

矯正治療を検討されている方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちらご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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