マウスピース矯正中にマウスピースが浮く原因とは?対処法も
こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しができることから、多くの方に選ばれている矯正治療です。
しかし、治療中に「マウスピースが浮いている気がする」と不安を感じる方も少なくありません。マウスピースが歯にしっかりフィットしていない状態が続くと、治療の効果に影響を及ぼす可能性があります。
今回は、マウスピース矯正中にマウスピースが浮く原因や浮く状態を放置するリスク、マウスピースが浮くときの対処法について解説していきます。
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マウスピースが浮く状態とは

マウスピースが浮く状態とは、装着したときに歯とマウスピースの間に隙間ができて、ぴったりと密着していない状態を指します。本来、マウスピースは歯の形状に合わせて精密に作られており、しっかりとフィットした状態で装着できます。
歯列にマウスピースがフィットしていないと、矯正力が正しく歯に伝わらなくなる可能性があります。このため、歯の移動が妨げられることがあります。
浮いている原因にはさまざまな要素が考えられますが、放置すると治療の進行に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めに対処することが重要です。
マウスピース矯正中にマウスピースが浮く原因

マウスピースが歯にぴったりとフィットしない、もしくは浮いていると感じる場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、代表的な原因について詳しく解説します。
装着時間が不足している
マウスピース矯正では、1日20〜22時間以上の装着が基本とされています。忙しさや不快感から装着を忘れたり、食事や会話のために長時間外したりすると、治療の効果が十分に発揮されません。
歯が計画通りに動かなくなると、マウスピースと歯の間にすき間ができて、浮いてしまうことがあります。
特に、新しいマウスピースに交換した直後は、違和感が強くなることがあります。治療全体の進行が遅れ、治療期間が大幅に伸びてしまう可能性も考えられるでしょう。浮きを防ぐためには、自己管理が非常に重要なのです。
マウスピースの装着方法が正しくない
マウスピースは、歯にしっかりと密着させるように装着する必要があります。ただし、歯列に合わせて軽く押し込むだけでは、正しい位置に装着されないことがあります。
歯に均等な圧力がかかっていないと、特定の歯の部分だけマウスピースが浮いたり、治療の進行に影響を与えたりすることがあります。マウスピースの装着時には、チューイーなどの補助具を使って、しっかりと奥まで密着させましょう。
アタッチメントが外れた
マウスピース矯正では、歯の表面にアタッチメントと呼ばれる小さな突起を取り付けることで、歯に効率よく力を加えます。アタッチメントはレジンと呼ばれる樹脂でできており、治療中は見えない部分に接着されます。
しかし、このアタッチメントが外れると、マウスピースが正しくフィットしなくなり、歯に十分な力が伝わらなくなります。マウスピースが浮いたままにしておくと、治療結果にも影響が及びます。
マウスピースが変形・破損した
マウスピースは薄く軽い素材で作られているため装着感が良いですが、熱や衝撃に弱いという特性があります。たとえば、お湯で洗ったり高温の場所に放置したりすると、マウスピースが変形しやすくなります。
また、落としたり硬いものにぶつけたりすると、小さなヒビやゆがみが生じ、それが原因で歯にぴったりはまらなくなることもあります。こうした変形・破損は見た目ではわかりにくいこともあるため、少しでも浮きや違和感を覚えたら、すぐに確認するようにしましょう。
正しくゴムかけを行えていない
上下の噛み合わせを整えるために、ゴムかけと呼ばれる処置を行うことがあります。小さな輪ゴムを上下にかけて、マウスピースだけでは実現が難しい歯の動きを行います。
しかし、このゴムかけが正確にできていないと、ゴムが想定した力を発揮できず、歯の動きが不安定になることがあります。その結果、マウスピースが正しい位置に収まりにくくなり、浮きが生じることがあるのです。
ゴムかけは治療の効果を補うための重要な工程なので、使い方に不安があれば早めに相談しましょう。
マウスピースが浮く状態を放置するリスク

マウスピースがしっかりと装着されていない状態をそのままにしておくと、マウスピース矯正の効果が十分に得られないばかりか、歯やお口の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、浮いた状態を放置することによる主な問題を解説します。
歯が予定通りに動かなくなる
マウスピースが浮いた状態のまま使い続けると、装置が歯にフィットせず十分な矯正力が加わらなくなります。その結果、歯の動きが遅れたり、計画と違う方向に動いたりして、本来目指していた歯並びにならないことがあります。
噛み合わせが悪くなる
マウスピースがしっかりと装着されていない状態では、歯が計画通りに動かず、上下の歯の位置関係にもズレが生じることがあります。その結果、本来の噛み合わせが崩れ、物を噛んだときに違和感や痛みを感じるようになることがあります。
噛み合わせのズレは、矯正治療が終わったあとも顎関節や筋肉に負担をかけ、慢性的な症状につながる恐れがあります。
歯根吸収が起こる
歯根吸収とは、歯を支える部分である歯根が徐々に短くなっていく現象で、矯正治療中にみられることがあります。マウスピースが浮いた状態で使用し続けると、歯にかかる力が計画より大きくなり、特定の歯に過剰な負担がかかって歯根吸収のリスクが高まることがあります。
歯根が短くなると、歯の安定性が低下し、将来的に歯の寿命を縮めることにもつながります。
治療期間が延びる
マウスピースが浮いたまま使い続けると、歯への力が正しく加わらず、歯の移動が計画通りに進まなくなります。その結果、治療の進行が遅れ、予定よりも治療期間が長くなることがあります。
また、再スキャンや再作製が必要になると、その分の期間も加算され、大幅な遅れに繋がることもあります。治療をスムーズに進めるためにも、マウスピースが浮いていないか日々チェックすることが大切です。
マウスピース矯正中にマウスピースが浮くときの対処法

マウスピースの浮きを見つけたときは、自己流で対処するのではなく、原因に応じた正しい対処法を実践することが大切です。
チューイーを活用する
チューイーは、マウスピースの装着を補助するための柔らかいシリコン製のアイテムです。マウスピースを装着したあとにチューイーを噛むことで、マウスピースを歯にしっかりフィットさせられます。
特に、マウスピースが浮いているように感じるときは、チューイーを数分間噛むことで改善が期待できます。毎日の習慣として取り入れることで、マウスピース矯正の成功率を高めることができます。
装着時間を守る
マウスピース矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが基本とされています。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、マウスピースがフィットしにくくなることがあります。
浮きを防ぐためには、決められた時間をしっかり守って装着し続けることがもっとも大切です。学校や仕事の都合で難しい場合でも、外している時間をできる限り短くし、食後はなるべく早く再装着することを心がけましょう。
マウスピースの変形・破損がないか確認する
マウスピース自体に異常がないかを確認することが重要です。亀裂が入っていたり、一部が欠けていたり、変形している場合は、正しく歯にフィットせず浮く原因になります。
また、保管中の取り扱いによってマウスピースが反ってしまうこともあります。例えば、直射日光の当たる場所に放置したり、熱湯で洗ったりすると、マウスピースが変形する恐れがあります。
マウスピースの変形・破損は浮きにつながる大きな原因なので、少しでも異常を感じた場合はすぐに歯科医院へ相談しましょう。
歯科医院で相談する
自分で解決が難しいと感じたときや、浮きの原因が特定できないときは、歯科医院で相談することが大切です。歯科医師は専用の器具と知識を用いて、マウスピースやお口の状態を確認し、必要に応じてマウスピースの再作製や治療計画の見直しを行います。
自己判断で無理に装着を続けたり、長期間そのままにしたりすると、歯の動きに悪影響を与える可能性があります。浮きが気になったときは、できるだけ早く歯科医院へ相談しましょう。
まとめ

マウスピース矯正は、日常生活への影響が少ない反面、装着状態の管理を自分でしっかり行う必要があります。マウスピースが浮いている状態では、治療効果が十分に発揮されません。
浮きを放置せず原因に応じた対処をすることで、理想の歯並びをスムーズに目指せるようになるでしょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちら、ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
遠藤 善孝
経歴
- 北海道医療大学卒業
所属機関
- 日本歯周病学会
- IPSG
- 日本口腔外科学会
- 臨床歯科を語る会
- 日本口腔インプラント学会
- インビザライン認定ドクター
- 日本外傷歯学会