2026年11月06日 歯のコラム

若い人も油断禁物!歯周病になる原因と進行を防ぐためのポイント

こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

歯茎の状態を気にして鏡を見ている若い女性

歯周病は中高年がかかる病気だと思っていませんか。実は、歯周病は年齢に関係なく発症する可能性があり、10代や20代などの若い人も注意が必要です。

歯周病は初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することがあります。歯ぐきの腫れや歯磨きの際の出血があっても、痛みがないために、そのまま様子を見ている方もいるのではないでしょうか。

しかし、歯周病が進行すると、歯を支える骨が失われ、将来的に歯を失う原因になることもあります。そのため、若いうちから歯周病について正しく理解し、予防に取り組むことが大切です。

今回は、若い人が歯周病になる原因や進行を防ぐための具体的な対策について解説します。

歯周病とは

プラークと繁殖した細菌の拡大イメージ

歯周病とは、歯ぐきや歯を支える骨などに炎症が起こる病気です。主な原因は、歯と歯ぐきの境目にたまるプラーク(歯垢)です。プラークは細菌の集まりで、十分に取り除けないと歯ぐきに炎症が起こります。

歯周病には歯肉炎と歯周炎の2つがあります。歯肉炎は、歯ぐきだけに炎症が起きている状態です。歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりすることがあります。この段階では歯を支える骨は失われておらず、しっかりケアをすることで改善が期待できます。

一方、歯周炎は、炎症が歯を支える骨などにまで広がった状態です。歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)が深くなり、歯を支える骨が徐々に失われます。さらに進行すると歯がぐらつき、歯を失う場合もあります。

歯周病は初期段階では痛みが少なく、気づかないうちに進行することがあります。そのため、痛みがなくても歯ぐきの腫れや出血がみられる場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

若い人でも歯周病になる?

若くても歯周病になるのか考えている若い女性

歯周病は中高年だけの病気ではなく、10代や20代の若い人でも発症することがあります。

特に、歯ぐきに炎症が起こる歯肉炎は、思春期にもみられます。歯と歯ぐきの境目にプラークがたまると、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に血が出たりすることがあります。

また、若い人でも、歯を支える骨が失われる歯周炎になる場合があります。なかには、短い期間で歯周炎が進行するケースもあるため、注意が必要です。

歯周病は初期段階では痛みが少なく、本人が気づかないうちに進行することもあります。若いから大丈夫と考えず、歯ぐきの腫れや出血が続く場合は、歯科医院で診てもらいましょう。

若い人が歯周病になる原因

頭を抱えて座り込む若い女性を取り囲むストレスなどの文字

若い人が歯周病になる原因には、歯磨き不足によるプラークの蓄積をはじめ、喫煙やホルモンバランスの変化、生活習慣などが関係しています。ここでは、それぞれの原因について詳しく解説します。

歯磨き不足によるプラークの蓄積

歯磨きが不十分で、歯にプラーク(歯垢)がたまることは、歯周病の主な原因です。プラークは細菌の集まりで、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着し、歯ぐきに炎症を引き起こします。

毎日歯磨きをしていても、磨き残しがあるとプラークは蓄積します。特に、奥歯や歯と歯の間、歯並びが重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすい場所です。

また、プラークが長期間取り除かれずにいると、唾液に含まれるカルシウムなどによって硬くなり、歯石に変わります。歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院での除去が必要です。

歯周病を防ぐためには、歯磨きの回数だけでなく、磨き残しがないように丁寧に歯を磨くことが大切です。

喫煙習慣

喫煙は、歯周病の発症や進行に影響する要因の一つです。若い人でもタバコを吸う習慣がある場合は、歯ぐきや歯を支える骨への悪影響に注意が必要です。

タバコに含まれるニコチンなどの有害物質は、歯ぐきの血流や免疫機能に影響を与えます。その結果、歯周病の原因となる細菌に対する体の抵抗力が弱まり、歯周病が進行しやすくなるのです。

また、喫煙によって歯ぐきの血流が悪くなると、炎症が起きていても出血や腫れが目立ちにくくなることがあります。そのため、歯ぐきから血が出ていなくても、歯周病が進行している可能性は否定できません。

さらに、喫煙は歯周病の治療効果にも影響します。タバコを吸わない人と比べて、治療後の歯ぐきの状態が改善しにくいこともわかっています。

ホルモンバランスの変化

思春期に起こるホルモンバランスの変化も、歯ぐきの炎症に関係する要因の一つです。

思春期は、体の成長に伴って性ホルモンの分泌量が大きく変化する時期です。こうした変化は歯ぐきの炎症反応にも影響するため、プラークがたまっていると、歯ぐきが腫れたり出血したりしやすくなります。

ストレスや生活習慣の乱れ

ストレスや生活習慣の乱れも、歯周病に関係する要因の一つです。

学校生活や仕事などで強いストレスを感じると、体の免疫機能に影響が及ぶことがあります。免疫機能は細菌などから体を守る働きをしているため、その働きが変化すると、歯ぐきの炎症にも影響する可能性があるのです。

また、勉強や仕事で忙しく、歯磨きがおろそかになることもあるでしょう。例えば、疲れて帰宅した日に歯を磨かずに寝たり、短時間で歯磨きを済ませたりすると、プラークが十分に取り除けず、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。

歯周病の進行を防ぐためにできること

カレンダーと白い歯の模型とデンタルミラー

歯周病を悪化させないためには、普段の歯磨きだけでなく、生活習慣や歯科医院でのケアにも気を配る必要があります。具体的にどのようなことを意識すればよいのか、詳しく見ていきましょう。

毎日の歯磨きを丁寧に行う

歯周病の進行を防ぐには、毎日の歯磨きでプラークをしっかり取り除くことが大切です。特に、歯と歯ぐきの境目はプラークがたまりやすいため、意識して磨く必要があります。

歯磨きの際は、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に当て、小刻みに動かしながら1本ずつ丁寧に磨きましょう。強い力で磨くと歯ぐきを傷つけたり、歯の表面がすり減ったりすることがあるため、軽い力で磨くのがポイントです。

また、奥歯の裏側や歯並びが重なっている部分は、磨き残しが多くなりやすい場所です。鏡で歯ブラシの当たり方を確認しながら磨くとよいでしょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯磨きだけではプラークを十分に取り除けません。そのため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが大切です。

デンタルフロスは、歯と歯の間に通して汚れを取り除く道具です。歯と歯の隙間が狭い部分でも使いやすく、歯の側面に付着したプラークを落とせます。

一方、歯間ブラシは、歯と歯の間にある程度の隙間がある場合に使用します。さまざまなサイズがあるため、隙間の広さに合ったものを選ぶことが重要です。無理に通すと歯ぐきを傷つけるおそれがあるので、注意しましょう。

また、デンタルフロスも勢いよく歯ぐきに押し込まず、歯の側面に沿わせてゆっくり動かしてください。

禁煙する

歯周病の進行を防ぐためには、禁煙に取り組むことも大切です。禁煙によって歯ぐきの血流が改善し、歯周病の治療効果も高まることが期待できます。また、禁煙を続けることで、歯周病の進行や再発のリスクを減らすことも期待できるでしょう。

特に、歯周病の治療を受けている方は、禁煙と治療を並行して進めることが重要です。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病の進行を防ぐためには、毎日の歯磨きだけでなく、歯科医院で定期的に検診を受けることも大切です。

歯科検診では、歯ぐきの腫れや出血の有無、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)の深さなどを確認します。また、必要に応じてレントゲン撮影を行い、歯を支える骨の状態も調べます。

さらに、歯ブラシでは落とせない歯石を専用の器具で取り除き、磨き残しが多い部分については、一人ひとりの歯並びに合わせた歯磨き指導を行います。

検診の間隔は、歯ぐきの状態や歯周病の進行具合によって異なるため、口腔内の状態を確認したうえで判断します。若いうちから定期的に検診を受け、歯ぐきの健康を守っていきましょう。

まとめ

適切なケアで歯周病を予防している若い女性

歯周病は中高年だけでなく、10代や20代の若い人でも発症する可能性がある病気です。初期段階では痛みが少なく、気づかないうちに進行することもあるため、注意が必要です。

若い人が歯周病になる原因には、歯磨き不足によるプラークの蓄積や喫煙、ホルモンバランスの変化、ストレスや生活習慣の乱れなどが関係しています。

歯周病の進行を防ぐためには、毎日の歯磨きを丁寧に行い、デンタルフロスや歯間ブラシも活用して、口の中を清潔に保つことが大切です。また、喫煙習慣がある方は禁煙に取り組みましょう。

歯周病は早い段階で発見し、適切なケアや治療を行うことが重要です。若いうちから定期的に歯科検診を受け、歯ぐきの状態を確認するようにしましょう。歯ぐきの腫れや出血など、気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談してください。

歯周病の症状にお悩みの方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちら、ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

遠藤 善孝

■この記事の監修者

遠藤 善孝

経歴
  • 北海道医療大学卒業
所属機関
  • 日本歯周病学会
  • IPSG
  • 日本口腔外科学会
  • 臨床歯科を語る会
  • 日本口腔インプラント学会
  • インビザライン認定ドクター
  • 日本外傷歯学会

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