歯周病セルフチェック項目8つ|症状と予防のポイント
こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

歯磨きの際の出血や口臭が気になり、「もしかして歯周病かもしれない」と不安になっていませんか。つい受診を後回しにしがちですが、歯周病は初期段階では痛みが出にくく気づかないうちに進むことが多いため、早めの対処がとても大切です。
この記事では、歯周病の基本的な知識から進行度ごとの症状、自宅でできるセルフチェックの方法、放置した場合のリスク、そして日常生活で取り入れやすい予防法について解説します。「自分の歯茎は大丈夫かな」と感じている方は、セルフチェックを参考にしてみてください。
歯周病とは

歯周病とは、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に潜む細菌が引き起こす感染症の総称です。歯茎だけが炎症を起こしている段階を歯肉炎、炎症が歯を支える歯槽骨や歯と骨をつなぐ歯根膜にまで及んだ段階を歯周炎と呼び、これらをまとめて歯周病といいます。
日本では成人の多くが歯周病やその予備軍といわれ、歯を失う原因の第1位にも挙げられています。虫歯と並ぶ身近な疾患でありながら、痛みが出にくいことから静かな病気(サイレントディジーズ)と呼ばれることもあります。
歯周病の主な原因は、歯の表面に付着するプラーク(歯垢)です。プラークは細菌の集合体で、取り残しが続くと歯石へと硬く変化します。プラークや歯石に含まれる細菌が産生する毒素が歯茎の組織を刺激し続けることで、炎症が慢性化し徐々に悪化していきます。
細菌や炎症物質が血流を介して全身に影響を及ぼす可能性もあり、全身疾患との関連も指摘されています。
歯周病の進行段階と症状

歯周病はゆっくりと段階を踏んで悪化していく病気です。どの段階でどのような変化が起こるのかを知っておくことで、ご自身の状態を把握する際の目安になります。
歯肉炎
歯肉炎は、歯周病の初期段階です。歯茎に赤みや腫れが見られ、歯磨きの際に出血することがあります。しかし、この段階では痛みがほとんどないため、自覚しにくいのが特徴です。
この段階では、まだ歯を支える骨にまで炎症は広がっていないため、丁寧なブラッシングや歯科医院でのクリーニングによって改善が期待できます。
軽度〜中等度歯周炎
炎症が歯根膜や歯槽骨に広がり、歯周ポケットが深くなっていきます。歯茎が下がって歯が長く見えたり、歯と歯の間にすき間ができたりすることがあります。口臭が気になり始めるのもこの段階で、骨の破壊も進み始めるため歯科医院での積極的な治療が必要です。
重度歯周炎
重度歯周炎になると、歯を支える歯槽骨の破壊が大きく進み、歯がぐらつくようになります。硬いものを噛んだ時に痛みを感じたり、歯と歯茎の境目から膿が出たりすることもあります。
ここまで進行すると歯を残すことが難しくなり、抜歯が必要になるケースも少なくありません。こうした事態を防ぐためにも、歯周病は早期発見・早期治療がとても重要です。
歯周病のセルフチェック項目8つ

自分のお口の状態を客観的に把握することは、早期発見・早期治療において極めて重要です。以下の8つの項目を確認し、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
チェックした項目が1〜2個の場合は、セルフケアを見直しつつ、近いうちに歯科医院での検診を受けるようにしてください。3〜4個以上当てはまる場合は、すでに歯周病が進行している可能性があるため早めに受診しましょう。
なお、1つも当てはまらない場合でも、自覚症状が出にくい病気であるため定期検診を継続することが大切です。
1.ブラッシング時に歯茎から血が出る
歯を磨いている時に、歯ブラシに血がついていたり、ゆすいだ水に血が混じったりしていませんか。健康な歯茎は、日常的に行うブラッシング程度の刺激で出血することはありません。
出血がある場合は、歯茎が炎症を起こして組織が弱くなっている可能性があります。
2.朝起きた時にお口の中がネバネバする
睡眠中は唾液の分泌量が減るため、お口の中の細菌が繁殖しやすくなります。朝起きた時に不快な粘つきを感じる場合、歯周病菌が活発に活動している可能性が高いでしょう。これは歯周病の初期段階から見られる代表的な自覚症状の一つです。
3.歯茎が赤く腫れている
健康な歯茎は薄いピンク色をしており、引き締まっています。これに対し、赤みを帯びていたり、ぷっくりと腫れたりしている場合は注意が必要です。
特に、歯と歯の間の歯茎が三角形ではなく丸みを帯びてきているなら、炎症が起きているサインといえます。
4.口臭が強くなったと指摘された、または自覚がある
歯周病菌が作り出すガスは、独特の不快な臭いを放ちます。丁寧に歯を磨いているはずなのに、他人から口臭を指摘されたり自分でも臭いが気になったりする場合は、歯周ポケットの中に歯周病の原因菌が潜んでいるかもしれません。
5.歯と歯の間に食べかすが詰まりやすくなった
以前に比べて食べ物が詰まりやすくなったと感じるのは、歯茎が下がったり、歯を支える骨が溶けて歯が動いたりしているからかもしれません。隙間が広がることでさらに汚れが溜まりやすくなり、症状を悪化させる原因となります。
6.以前よりも歯が長くなったように見える
加齢による変化と思われることも多いですが、実は歯周病によって歯茎が退縮しているケースが多々あります。根元が露出して歯が長く見えるようになったら、それだけ歯周組織が失われていると考えたほうがよいでしょう。
7.歯茎から膿が出たりムズムズしたりする
歯茎を押すと白い膿が出たり、なんとなく痒いような、ムズムズするような違和感があったりしませんか。これらは炎症が進んでいる時に現れる症状です。細菌と戦った白血球の死骸が膿となって出てきているため、早急な対応が必要となります。
8.歯が浮いたような感じがする、揺れる
疲れが溜まった時などに、歯が浮いたように感じてしっかり噛めないと感じることはないでしょうか。また、舌で触った時に歯が動く感覚がある場合は、重度の歯周炎が疑われます。これは土台となる骨が深刻なダメージを受けている可能性がある状態です。
歯周病を放置するリスク

「痛みがないから大丈夫」と判断して受診を先延ばしにすると、気づかないうちに深刻な状態へ進むことがあります。歯周病はお口の中だけの問題にとどまらず、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
噛み合わせが崩れるリスク
歯周病で歯を失いそのまま放置していると、周囲の歯が倒れ込んできたり、噛み合わせのバランスが乱れてきたりします。食事がしづらくなるだけでなく、口元の見た目や顔の輪郭に変化が出ることもあり、こうした変化は生活の質に大きく影響します。
全身疾患への悪影響
近年の研究では、歯周病菌やその毒素が血流を介して全身に広がることが明らかになっています。特に糖尿病とは密接な関係があり、歯周病が血糖コントロールを悪化させ、糖尿病が歯周病を進行させるという双方向の影響が確認されています。
また、心疾患や脳梗塞のリスク上昇との関連や、妊娠中の方では早産や低体重児出産のリスクが高まるという報告もあり、全身の健康管理の一環としても歯周病対策は重要です。
高齢者に多い誤嚥性肺炎との関連
お口の中の細菌が気管に入り込むと、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。特に高齢者ではリスクが高く、口腔ケアの質が健康寿命に影響するともいわれています。歯周病の治療と日常的な口腔清掃は、肺炎予防にもつながるのです。
歯周病を予防するには

歯周病の予防には、日常の口腔ケアと歯科医院での定期的なメンテナンスの両方が欠かせません。
まず基本となるのは、正しい歯磨き習慣です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯と歯の間の汚れも取り除きやすくなります。
磨く際は、歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、力を入れすぎず小刻みに動かすのが基本です。歯周病菌は特にこの境目に溜まりやすいため、1本ずつ丁寧に磨くことを意識しましょう。また、磨く順番を決めておくと磨き残しを防ぎやすくなります。
なお、歯石は歯ブラシでは取り除けないため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが必要です。プロによるケアは、歯周病の早期発見にもつながります。
さらに、生活習慣の見直しも予防の一つです。バランスの良い食事、十分な睡眠、禁煙などは歯茎の健康を保つうえで役立つと考えられています。
まとめ

歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多く、気づいた時には症状が進んでいるケースも珍しくありません。歯茎からの出血や口臭、腫れなどは歯周病のサインである可能性があります。
今回紹介したセルフチェック項目に当てはまるものが多い場合は、早めに歯科医院で診察を受けましょう。
また、日頃のセルフケアと定期的な歯科検診を組み合わせることが、歯周病の予防と早期対処につながります。大切な歯を守るためにも、気になる症状があれば、まず歯科医院に相談してみてください。
歯周病の治療を検討されている方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
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