唾液検査とは
虫歯・歯周病リスクを知る
歯とお口のコンデイションは、睡眠やストレスによって唾液の性状に変化があります。今の状態を測定するために、当院ではライオンの唾液検査SMTを実施しています。「歯とお口の健康」に関する多くの情報がわかる、簡単で優れた検査方法です。
唾液検査の注意点
- 検査前2時間は、飲食、喫煙、歯磨きができません。2時間以上前に済ませてからご来院ください。
- 検査前12時間以内は、抗菌剤配合のマウスウォッシュを使用しないでください。
- 口紅やリップクリームを付けている場合は正しい検査結果が出ない場合があります。
- 検査直前は激しい運動をお控えください。唾液の分泌が減って正しい結果が出ない場合があります。
- 薬を飲んでいる場合は歯科医師にお伝えください。
唾液検査で分かること
- Point.01虫歯・歯周病・口臭リスク
- 「虫歯菌の多さ」「酸性度」「緩衝能」「白血球」「タンパク質」「アンモニア」の数値を図ることで、様々リスクをしることができます。
- Point.02お口の健康状態
- 唾液を調べると、セルフケアが適正にできているか、歯ぐきがどんな状態か、虫歯や歯周病があるか、といった情報を収集することができ、治療や予防の方針決定に役立ちます。
- Point.03自分に合った予防方法
- 唾液検査に基づいて、患者さん一人ひとりに合わせた予防方法をご提案いたします。
唾液検査で測定できる6項目
患者さんそれぞれに異なる虫歯・歯周病のリスク傾向を知ることができます。
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虫歯リスク
虫歯菌の多さ
お口の中の菌の種類や量により、虫歯菌をかかりやすいかどうかがわかります。
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虫歯リスク
酸性度
唾液データをもとに酸性度を診断、酸性度が高いと虫歯リスクがあがります。
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虫歯リスク
緩衝能
虫歯への抵抗力を知ることができます。虫歯にかかりやすいかどうかの判断として使用します。
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歯周病リスク
白血球
お口の中の白血球の数は歯周病の進行を知る目安です。白血球が多いほど口腔内の菌が活発である証拠です。
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歯周病リスク
タンパク質
唾液内のタンパク質量が多いほど、歯周病菌のエサともいえる汚れや食べかすが口に残っていることになり、歯周病リスクが高いのです。
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口臭リスク
アンモニア
多くの細菌がアンモニアから生まれやすく、そのため、アンモニア量の多さは口臭や清潔性と比例します。
唾液検査の流れ
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Step01
採取
3mlの洗口剤を口に含んでいただき、10秒程度洗口した後の液を採取すると、必要なデータを得ることができます。
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Step02
測定
採取した洗口液に対して、試験紙と専用の測定機器を使った測定を開始します。5分程度待つだけで6つの項目のデータが取得できます。
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Step03
検査結果
測定結果はわかりやすさを重視したグラフで表示されます。結果は患者さんに説明したうえで、予防や治療に活かします(一人ひとりに合った歯みがきグッズの一覧シートもお渡しします)。
よくある質問
- 唾液検査は子どもでも受けられますか?
- お子さんでも受けていただけます。くわしくは当院までお気軽にお問い合わせください。
- 唾液検査はどのタイミングで受けたほうがいいですか?
- 当院では通院始めと、治療完了後の2回受けることを推奨しております。