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インプラント体に使われる「チタン」とは何?体に影響は?

皆様インプラントに関して徐々に知識が入ってきましたでしょうか?

スタンダードなインプラント治療では、インプラント体(人工歯根)に「チタン」と呼ばれる金属を使用します。化学式覚えてますか?

「Ti」です(笑)

人工歯根は身体の中に埋め込むパーツなので、金属を使用しても問題ないのか不安に感じている方もいらっしゃることでしょう。

最近では、金属アレルギーのために卑金属は身に着けられない方も多くなってきていますね。

また、ゴールドなどの貴金属でも装着できない方もおられ、ゴールドですらアレルギーの対象になることもなります。

今回はそんなインプラント体に使われるチタンについてわかりやすく解説します。

まず、金属の分類です。

貴金属と、卑金属があることはご存じでしょうか?

貴金属は先ほども申したようにゴールドをはじめとしてパラジウム 銀 プラチナの仲間たち(プラチナ ルテニウム ロジウム オスミウム イリジニウム) があります。

こちら全8種類のみ。

また、卑金属の中に、鉄、銅、アルミニウム、ニッケル、鉛、亜鉛、スズ、マグネシウム、コバルト、クロム、ゲルマニウムなどがありますがこの卑金属の中にチタンがあります。

 

最近では、セラミック治療を受けられる患者さんも多く、ご存じの通り保険の銀歯といわれるものが大変有害で接触刺激でがん化する可能性もあることが保険の金属では報告があります。

その有害な金属の代表がニッケル・スズなどアレルギー検査でよく出てくるのも。

金属アレルギーの検査を行って陽性を確認出来たら今は保険でCAD/CAMシステムによる金属を使わないかぶせ物もできますよね。(結局は外れやすかったり割れやすくてセラミックになることが多いのですが・・・)

その中でもチタンは軽くて、鉄の60%しか重さがなく、銅に至っては半分の重さです。

また、強度、耐食性、耐熱性もあり100kgほどの力がかかったり、熱いお味噌汁や冷たいアイスクリームが混在する過酷な環境下において大変重宝されるものです。

 

▼チタンはアレルゲンになりにくい

 

インプラント体に使われるチタンもまぎれもない金属の一種ですが、卑金属の中でもアレルギーを起こす可能性が極めて低くなっています。実際、チタン製のインプラントで金属アレルギーを発症して治療が失敗に終わった例は皆無に等しいでしょう。というのも、チタンは古くから、人工歯根だけ人工関節などにも活用されている金属で、その安全性は世界的にも認められているのです。

不働態被膜といわれるものがチタン表面を覆いすぐに安定化することで、生体に親和性の高い材料になっています。

それでも、チタンが不安な方は最近ではジルコニアインプラントいうものもあります。

当院で使用しているインプラントはストローマン社のインプラントで、10年ほど前まではチタンのみの金属を使用しておりましたが、今はロキシムというインプラント体に代わり、

チタンのみならずさらに強度と生体安全性・親和性を兼ね備えるためジルコニアを含んだインプラント体になっているのも、ストローマンインプラントの特徴です。

 

 

▼顎の骨と結合する珍しい金属

 

インプラント体にチタンが使われる理由としては、金属アレルギーのリスクが低い点に加え、骨と結合する性質を有している点も挙げられます。この現象を専門的には「オッセオインテグレーション」といいます。金属が人体の骨と結合することに疑問を感じる方も多いかと思いますが、その現象は科学的にも証明されています。

昔はサファイヤインプラントなどほかの金属も使用している時代もありましたが、今ではチタンとジルコニアが生体に安全性の高い骨にくっつくインプラント材料として当たり前に使われています。

 

▼まとめ

 

このように、インプラント体に使われるチタンは、生体親和性が高い金属なので、身体に安全といえます。顎の骨と結合するという、チタンならではの性質も有していることから、インプラント治療に最適な金属といえるでしょう。

 

追加で、ストローマンインプラントの良いところをお伝えさせてください。

インプラントの表面は以前は疎水性で水になじみが悪く、血液も水分なのでインプラントが血液となじむのに時間を要していました。

しかし、今SLActive(SLアクティブ)という表面正常になり親水性で血液となじみも良く早く骨とくっつく表面性状になってきています。

SLAという表面性状が世界でも骨に一番くっつくと言われ、感染にも強いインプラント性状と言われ、いまやアクティブ化したインプラントメーカー、それがストローマン社製のインプラントなんです。

安全性やその後のメンテナンスを含めて、SLActiveのジルコニア含有チタンインプラントのストローマンインプラント一択でエンドウ歯科医院はインプラント治療を行っていることを再度申し添えてブログのお知らせとしたします。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

 

 

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