インプラント

失った歯を補うインプラント治療

インプラント治療

当院では、歯を失う前から患者さんに歯の大切さを伝えています。あと3年早くエンドウ歯科医院に来ていれば歯を喪失せずに済んだのに!といった方も正直いらっしゃいます。そういった患者さんへは、まず、自分の残っている歯を大切にしてもらうことから治療はスタートしていきます。それは、自分の歯を大切にしてこれなかった方が、インプラントの歯に置き換わったからといって、その後のお口の健康が保てるはずがないからです。

よく歯科以外の方に「歯がダメになったからインプラントしてよ!」と言われます。インプラントをするのは、さほど難しくない時代となってきましたが、インプラントを埋入してから15年、20年と管理していくのはとても大変なことなのです。ですので、当院ではインプラントを入れられた方とは一生のお付き合いをする気持ちで、責任をもって行ってまいりますので、すでに歯を失われた方のみならず、将来、インプラントも視野に入れられている方も是非一度エンドウ歯科医院までご相談ください。

インプラント治療とは

インプラント治療は、歯を失ってしまった部分にチタン・ジルコニアといったアレルギー性の低い金属ネジ(フィクスチャー)を骨の中に埋め込み、その上にセラミックなどの噛むための被せ物(上部構造)を装着する治療方法です。
当院では、インプラントで咬めるようになることはもちろん、少数のインプラントを入れることで、残っている自分の歯を守ることを目指しています。

動画

従来の方法であるブリッジによる治療

インプラント治療

複数の歯を失ってしまった場合のインプラントによる治療

従来法とインプラント治療の比較

インプラント治療の流れ

1初診時術前チェック

全身状態のチェックから行います。心臓の病気や骨粗しょう症や糖尿病、リウマチ、喫煙はインプラント手術中・術後のリスクとなるからです。 まずお口の中に歯周病にかかっている歯や虫歯がないかを確認します。もし、お口の中が健康な状態でない場合、感染源をインプラントに移してしまう恐れがあるので、必ず確認・治療を行います(この段階では、保険診療内で行います)。

2診査・検査

インプラントを行う前に精密な検査やヒアリングを行います。患者さんにとって本当にインプラントが必要なのか、インプラントを埋入する際や埋入後のリスクに関しても、患者さん個々のお口の状況をできるだけ分かりやすくご説明し、治療を決定します。

3診断データ採取

治療はインプラント手術の段階に入ります。全体的な歯型の型どりを行い、顎全体のCT撮影も行います。歯の型どりでは、インプラント予定部に歯ぐきがしっかりあるかや咬み合わせの状態がどの位置かを確認します。
CT撮影では、上顎では上顎洞といわれる空洞までの距離、下顎では下歯槽神経といわれる下唇の感覚神経までの距離を正確に測定することで、十分なインプラント体(フィクスチャー)の長さが入るかをシミュレーションすることができます。
また、骨幅の計測や隣の歯根までの距離を正確に測定します。

4施術開始

3で行ったデータを2つ重ね合わせ、歯ぐきのデータと骨のデータを統合します。このデータを基に、ストローマンガイドといったインプラント埋入方向や深度を一寸のくるいなく埋入できるシステムでインプラント手術を行います。手術では、全身状態の把握のため、局所麻酔(必要に応じて笑気麻酔や簡易的鎮静法)、圧脈モニターを装着します。そしてストローマンガイドといったマウスピース型の機具を装着し、顎の骨にインプラント体(フィクスチャー)を埋め込みます。この部分が欠損し失われた歯の根の部分になるため、骨と結合します。
骨との結合(オッセオインテグレーション)期間は、1か月~半年で、骨の軟らかな人は結合期間が延びることがあります。この結合期間はお口の中を清潔に保っていただき、術後感染が起こらないように医院へ通うことをお勧めします。
また、たばこを吸われている方は、これを機に禁煙することを強くお勧めします(口腔インプラント治療方針2016より)。

5仮歯の装着

顎骨とインプラントの結合が完了したら、仮歯を装着します。当院では、最終的な被せ物を装着する前にプロビジョナル(仮歯)として3か月~1年ほど、インプラント体に対して慣らし運転を行います。仮歯の調子を見て、咬み合わせの歯への影響や舌・頬粘膜への影響も確認し、最終的な被せ物に向けて調整していきます。

6被せ物(上部構造)の装着

仮歯の調子が問題なく緩むこともなく機能していることが確認されたら、最終的な型どりを行い、色調をカメラで撮影し材質を決定した後、完成します。

7定期検診

インプラントは一生もので虫歯にならないと思われがちですが、実は歯周病にかかるリスクは自分の歯よりも高いのです。インプラント体(フィクスチャー)はチタンやジルコニアといった金属ですので、虫歯にかかることはもちろんありません。上部構造もセラミックを選択されれば汚れも付きづらいものです。
しかし、インプラントを支える骨や歯茎といった歯周組織は、最初の3年は特に感染のリスクが高いので歯科医院におけるメインテナンスが大切です(口腔インプラント学実習書 2014年永末書店P59-61)

インプラントを埋入したことで噛む力が増強し、残っている歯にも過大な力が掛かるケースも多く、夜間のマウスピース(ナイトガード)を勧めることもあります(日本口腔インプラント学会 口腔インプラント治療指針2016)

当院で使用しているインプラント素材

ストローマン
ストローマンパートナーズ

当院ではストローマン社のインプラントを採用しています。通常インプラント体は金属製なので水分や骨と親和しにくいものですが、ストローマン社のインプラント体は骨や水分との相性がとても良く、術後に体に馴染むまでの期間が比較的短いことが特徴です。
またメーカー自体からも保証があり、仮にインプラントにトラブルが起きた場合にメーカーが製品を保証してくれることもポイントです。

当院ではインプラントを「人の体に一生入るもの」と考えているため、世界的に最も信頼され、かつ裏付けのあるデータが存在しているメーカーを採用しました。

なお、当院ではセメント固定は極力しないように心がけています。
セメント固定はインプラント周囲の汚れが溜まった際に清掃することが難しくより清潔な環境にインプラントを保つためにはネジ固定として上部のかぶせものを取り外すことのできる環境が一番と考えているからです。

インプラント治療の症例

歯茎の移植を行ってインプラントを植立し噛める...

インプラントの症例口腔外科の症例

治療期間:6ヶ月費用:45万リスク:歯肉の移植範囲が大きい場合には骨移植の必要性もある。初診時歯茎の移植インプラントを予定した部分には時折歯茎が失われる場合が有ります。インプラントを行う前に当院では歯茎の移植を行いインプラントが感染しにくい環境を整えます。移植...

ブリッジの虫歯とかみ合わせをインプラントにて...

インプラントの症例虫歯治療の症例

ブリッジは虫歯になった後に気付きづらく、気づいたときには抜歯が必要になっている・・・という場合もあります。今回のケースはブリッジを早めに外したため残っている歯を引き出しインプラントは1本で治療ができた症例です。治療期間:1.5年費用:50万リスク:引き出した歯の...

歯茎の移植からインプラント

インプラントの症例

インプラントをより快適に予後の良い状態へするための、歯茎の移植からインプラントを行った症例治療期間:1年費用:歯肉移植、インプラント費用合計…45万リスク:インプラントが正着しない場合がある。痛みがある。歯茎の移植手術CT撮影、手術計画理想的なインプラントの位置...

インプラント以外で歯を補う治療をお考えの方へ

インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込む治療です。外科的治療となるため、怖いと思われる方もいらっしゃることでしょう。当院では慎重かつ安全なインプラント治療を心がけておりますが、それでも不安という方は入れ歯治療や歯牙移植をご検討されてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q

インプラントとは何でしょうか?

インプラントとは、体に埋め込む医療機器、材料の総称です。心臓のペースメーカー、人工関節、美容目的での体内に埋め込むシリコン材等もインプラントといいます。歯が無くなって顎骨に埋め込む人工歯根もインプラントの一つです、正確には歯科インプラント、デンタルインプラントと呼称されます。一般的には、歯科インプラントの意味で「インプラント」という呼ばれることが多いので、以下インプラントという言葉を使用します。

Q

インプラントはどのような治療でしょうか?

虫歯や歯周病歯、外傷によって歯を失うことがあります。また先天的に歯が無い場合があります。そのような歯が無い部位の顎の骨にインプラントを埋め、そのインプラントに義歯を付けるのががインプラント治療です。インプラント治療は1本の歯がなくなった場合から全部の歯がなくなった場合まで、適用できる治療方法です。

Q

金属アレルギーは大丈夫ですか?

インプラントはチタンでできています。チタンは金属の中でもかなりアレルギーが少ない金属です。しかし、もしチタンアレルギーの方にインプラントを入れると、インプラントが抜けてきます。チタンアレルギーの疑いがある場合、パッチテストなどで調べる必要があります。

他診療科目

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