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歯医者のクリーニングでは何をする?

皆様こんにちは。

今回は歯医者でのクリーニングについてお話ししたいと思います。

まだ受けた経験がない人は、どのような処置を施すのか気になりますよね。今回そんな歯科のクリーニングやPMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)の内容について詳しくご説明します。

 

▼歯垢・歯石の除去

皆さんは歯医者さんにいって歯石を取ってほしいと言われた経験はございませんか?

歯科の保険治療に歯石除去は含まれておりますが、ステップがあることをまずはご理解ください。

まず歯ぐきの検査が保険治療においては必要です。

時々検査とかどうでもいいから今気になっているココ!

ココにある歯石を取ってよ!!ってお越しになられる方がおります。

この保険診療というものは大変良くできておりまして、日本歯周病学会の治療方針(歯周基本治療)に準じた治療手順なんです。

例えるなら、皆さんは洋服を着るときに自分のサイズ(S・M・Lなど)を大体認識して洋服を買われますよね?

それがまずわからない状態で服に袖を通さないと思うのです。

歯周ポケット検査は洋服でいうところの腕の長さ、肩幅の長さを図ってからサイズが決まり、そして袖を通すと思うのです。

歯石除去も、まずはその方が歯周病なのかどうかによって歯周ポケットを計らなくてはポケットの深くまで潜む歯石を取り除くことができません。

通常、クリーニングと皆様が言われるのは、歯の汚れを取ることでしょうか?

歯石を取り除くことでしょうか?

クリーニングは大変奥が深く、歯周ポケットが深い方はさらに奥が深いのです(笑)

笑うとこですよ(^^)/

保険治療においての流れを無視して(飛ばして)歯石の気になるところをとって!というのは自費診療で本人の希望の部分だけ取ることならできますが、8割がたの方は歯石取りを自費でするの!?と疑問に思われることもあるかと思います。

銀座あたりでも、保険診療の下に歯石取りをしているかもしれません。

しかし明細書をしっかり見てみてください。

いきなり歯石除去の項目が出てきていないはずです。

歯周基本検査もしくは歯周精密検査があってその後に歯石除去の項目(スケーリングやSRP)があると思います。

なので、まず始めに歯周ポケットの検査(歯周基本検査もしくは歯周精密検査)があって、初めて歯石除去ができるのが保険治療におけるて手順であることをご理解ください。

そして、歯石除去は歯ぐきの炎症がある状態で行うことがとても危険なことも知っておいてください。

当院では、初診時にお口のカラー写真を5枚ほぼ必ず撮らせていただいております。

開業して9年以上になりますが写真は本当に大切です。

お口の写真を撮ると歯の摩耗や歯ぐきの腫れ具合がよくわかるのです。

患者さんも初めは戸惑いますが初診時の写真と3か月4か月通ってからお撮りいただく写真との違いに驚きを覚えることも少なくありません。

歯ぐきが腫れている原因は歯垢(プラーク)や歯石です。

この原因を取ることはとても大切なのですが腫れている状態で乱暴に除去を行いますと、歯ぐきが傷ついて出血が著しく歯ぐきが必要以上に下がってしまうこともあります。

これらは虫歯・歯周病の原因なのですが、まずは当院では歯ブラシ指導から行います。

歯ブラシ指導は歯周病を治すうえでとても大切で、我々のプロフェッショナルケアよりも患者さんご自身のセルフケアが歯周病を治すといっても過言ではないからです。

そのプラークが取り除けていると、歯石が付いたままでも歯ぐきが引き締まってきて歯ぐきの中にある歯石も見つかりやすくなり硬くて取り除きにくい歯石があとで簡単に取り除くことができるのです。

さらに、歯ぐきも炎症の少ない状態で触られるので、取穴の量も格段に少なくすることができます。

とても固い歯石はスケーラーと呼ばれる専用の器具で除去します。

これを専門的には「スケーリング」といいます。歯石は歯ブラシによるブラッシングでは落とせないため、最終的にはプロフェッショナルケアが必要になるのですが、歯磨きができる状態になって歯石取りを受ける価値が本当はあるといえます。

良く勘違いされますのが、超音波で歯石取りを頻回にわたり行われている患者さんの歯は、超音波によって歯を強くたたかれ逆に茶渋やステインが付きやすくなりますので、歯石にならないようにまずはご自身の歯ブラシを十分に習得されるようにしてくださいね。

そのうえで、唾液の性状によってどうしてもミネラルの多い唾液の方は歯石になりやすいので超音波スケーラーを使ってもらうようにしましょう。

頻繁に超音波スケーラーチップで叩かれた歯の表面は逆に傷ついていて汚れやすいことを十分理解しておきましょう。

▼歯面研磨

歯の表面の汚れが取り除けたら、電動のブラシと研磨ペーストを使って歯面を磨きます。使用する器具は、歯を削る際に用いるハンドピースですが、先端のブラシはクリーニング専用のものですのでご安心ください。研磨後は歯面がツルツルになり、歯が持つ本来の光沢や色調を取り戻せます。

しかし、超音波によって叩かれた歯の凸凹は消えないくらい深くなってしまっている場合もあるので、つるつるになったあとは自分の歯ブラシでしっかりお手入れをするようにしましょう。

 

▼フッ素塗布

 

最後に、虫歯になりやすい患者さんは仕上げにフッ素塗布を行います。高濃度のフッ素ジェルを歯の表面に塗って歯質の強化・歯の再石灰の促進をはかります。ここまでが歯医者で行うクリーニングの内容です。

 

▼まとめ

 

このように、歯医者のクリーニングは保険治療に忠実に行うことがどれだけ大切かご理解いただけましたで干すか?

エンドウ歯科医院ではとくに歯ブラシ指導に力を入れています。

単に歯をお掃除するだけでなく、患者様個々にあったいくつか特殊な処置も施します。

いずれも歯の審美性・機能性を向上させ、かつ歯ぐきの健康をこだわりを持ってプロフェッショナルケアを行います。

 

当院のクリーニング並びにその前の歯ブラシ指導を受けてみて下さい。

最後のもう一度。

本当に大切なことはご自身の歯ブラシ技術の取得です。

本当の歯医者さんは、しっかり説明から入り、患者さんがより良い予後を考えてくれるものですので、どうか無駄に歯を叩かれないクリーニングを受けてください。

参考ページ:当院の予防歯科について

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