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虫歯治療を台風に例えると。

皆様こんにちは。

ただいま、日本中は台風の話とラグビーの話で持ちきりでしょう。

台風に関しては、生まれ故郷である長野県、当院に来てくれている矯正の先生の在籍する福島県で大きな被害が出ています。その他、友人の居る栃木、神奈川や震災に見舞われた関東・東北各県。

今後、感染症の拡散が大変心配されますが、皆さんもできる事から手助けしていきましょう。

ラグビーにおいてもカナダの選手が岩手県の被災地にボランティアをしてくれるなど、大変ありがたい報道をみると、日本人としてできる事をしていきたいなと思いました。

 

今回は、虫歯も台風と似ているなと思い書かせて頂きました。

台風は初め、小さな低気圧だったのです。それが、時間をかけて北上して行くにつれて大きくなり甚大な被害をもたらす。。

虫歯も初めは小さなエナメル質内に止まる痛みのないものです。それが時間をかけて大きくなるにつれ象牙質に到達し滲みるようになり、急速に進行すると激痛となってお産より痛むものにまでなるのです。

ここで、虫歯と台風の違いです。

①台風は取り除くことは不可能です。

虫歯は早めに取り除けば虫歯が大きくなることはないです。

②台風は時が過ぎればいなくなり消滅します。(過ぎ去るのを待つしか無いとも言えますが。。。)

虫歯は放置すると消えるどころか大きくなり歯を抜き去らなくては痛みや腫れが消えない場合もあります。

①はどうしたら無くなるのかを考えた結果です。

②は放置した場合の結果です。

台風と違い、早めに治療を行う事で未然に痛みを防ぐことができる虫歯は早期に治療を行いましょう。

台風を消し去るような画期的な気圧の変化のできる機械を誰か作ってくれないかなと思ったりもしますが、私は歯科医師として歯に甚大な被害をもたらす虫歯をこれからも退治していきたいと思います。

 

ところで、虫歯って一度治療したら無くなると思っていませんか?

実は、虫歯はドリル→フィル→ビルという言葉があるのはご存じですか??

ドリルは言葉のままですがドリルで削って虫歯をとります。

その後、フィルですが、詰める。ビルは、建てる。です。

これは歯科医師会も近年取り上げている話題です。http://www.jads.jp/jjads_j/jjads_j_27.pdf#search=’%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB+%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB+%E3%83%93%E3%83%AB+%E6%AD%AF%E7%A7%91%E8%AB%96%E6%96%87′

つまり、削ったところを詰めるか、建てるかを歯医者さんはしているのですが、その手順や手法、材料は様々です。

建物に例えると大変分かりやすいですよね!

詰めるには方法は3つ。

①レジンと言われるプラスチック樹脂のような物を詰める。

②銀歯金歯を詰める。

③セラミックを詰める。

ビルは土台の部分と被せ物の部分と二つあります。

①銀歯金歯を被せる(建てる)

②セラミックを被せる(建てる)

 

このやり方を日本では保険診療と自費診療で使用できる素材を分けています。

詳しくは→https://www.endo-dental.com/menu/beauty/cerec/

https://straumannpartners.jp/medical/aesthetic/silver_crowned/

 

素材の違いでその歯の予後が大きく違ってくるケースもあります。

当院では、保険診療の手順(銀歯を一度の型どり)。

自費診療の手順(金歯とジルコニアセラミック、emaxを二度の型どりのあと1週間後に装着。セレックによるセラミックは光学スキャンカメラで型どりしてすぐに装着)。

 

二つを簡単に書いても手順とこだわりが違います。

大工さんでいうと、その場しのぎのやりっ放し大工か何十年も先を考えた宮大工か。

保険診療では全て決められた手順が規制されてます。

自費診療では、よりフィットをよくし細菌が侵入できる隙間を与えないために自由にこだわりを持って治療をしていいことになっています(歯科医師の責任の下)。

↓光学スキャンから1時間後には装着↓

銀歯は周囲からめくれ上がって虫歯を再度作ってしまします。

こちらは銀歯を外して中を見たところ。

こんなに黒くなっているなんて、、金属イオンが口の中から溶け出て体にも重金属を蓄えているのです。

最近は、歯科医院が多くなり素晴らしい技術をもった先生方も増えています。

是非、かかりつけの先生に自費治療に関して詳しく聞き自分が今後何歳まで自分の歯で食事をしたいのかを考えた上で治療の具材をチョイスしてみてください。

ちなみに、小さな台風の被害は修繕費が安く、大きな台風の被害は大規模工事が必要なように、歯も同じです。小さなうちに長持ちする素材を選択し、将来的に歯にかける費用が安くなる方がいいと思います。

当院では詰めるセラミックが4万台から。

仮に何度も保険診療を繰り返した歯が抜歯目前になり治療で歯を残そうとしたら15万~20万、抜歯してインプラントにしたら40万弱。

小さな治療(床下浸水)が4万→歯が残るぎりぎりの治療(半損家屋)15万~20万→抜歯(全壊家屋)40万。

どのタイミングでご飯がおいしく食べれる環境にするのかは患者さん本人の判断に委ねられているのです。

歯医者さんは患者さんの将来を考え、患者さんにとって一番よい治療をご説明しています。

もし、疑いの心があれば今ではセカンドオピニオンといった別の歯医者さんの意見も聞ける時代です。

自分の歯は自分で守ろう。

保険の見直しも大事ですが、歯の見直しも大事な時代に来てますよー♪  

 

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