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インビザライン矯正のメリット・デメリット

今回はマウスピース矯正のメリット、デメリットについてご紹介したします。

当院ではインビザラインとクリアコレクトを両方行っておりますが、ともにマウスピース矯正です。

その違いはマウスピースの素材の違いです。インビザラインはかなり昔から存在しそのデータベースとに基づいた歯の移動にふさわしい素材を用いるのに対し、クリアコレクトは後発の為安価であります。

また、マウスピースの形も少し違いあがあり、インビザラインは歯茎を覆わないマウスピースであるのに対し、クリアコレクトは歯茎を覆うこともできる形状変更が可能です。論文上は歯茎を覆う方が矯正移動には確実ですが歯茎を覆うため頬っぺたの粘膜に白い線がつくほどの圧痕が出ることがあります。

そのため、素材を優先したインビザラインか、安価で歯茎を覆うことで素材の価値を補填したクリアコレクトかを患者さんの方に選んでもらうようにしております

そもそもマウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正とは全く異なる仕組みで歯を移動させます。そのため、マウスピースメーカーの違いよりもワイヤー治療とではメリット・デメリットも大きく異なります。(商標名称は伏せますが、大きくトラブルになるようなメーカーも日本製でもありますので安さを売りにしたマウスピース矯正にはくれぐれむご注意ください。後々、顎関節症などになっても元に戻せない可能性すらあります。)

▼インビザライン矯正のメリット

 

◎装置が透明で目立ちにくい

 

インビザライン矯正で用いるマウスピースは、透明なポリウレタン製です。よほどの至近距離で凝視しない限り、装着していることに気付かれにくいです。ですから、周囲に知られることなく歯並びをきれいにしたい方には適した矯正法といえます。

見た目重視!!といったところでチョイスされやすいのがマウスピースですが、アタッチメント(インビザライン)エンゲージャー(クリアコレクト)といわれるはにひっかかりを設けるための出っ張りをつける場合があります。その際は、ちょっと気づかれやすくなります。

 

◎好きな時に取り外せる

 

インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上装着する必要がありますが、そのルールを守っている限り、好きな時に取り外せます。とくに食事や歯磨きの際に装置を取り外せることは、患者さまにとって何より大きなメリットとなっているようです。

ワイヤー矯正とは異なりマウスピースを外せば、フロスも通せますので歯と歯の間の掃除はしっかり行き届く清掃ができます。

 

◎矯正に伴う痛み・不快感が少ない

 

一般的なワイヤー矯正では、マルチブラケットと矯正用ワイヤーによって歯を移動することから、かなり強い力が歯にかかります。一方、比較的弱い力しかかからないインビザラインでは、矯正に伴う痛みや不快感も最小限に抑えられます。

移動初日(マウスピース交換日)は若干の痛みがありますが、噛めないほどの痛みは生じませんので、ワイヤー矯正から痛みに耐えきれずマウスピース矯正に移行した患者さんもおります。

◎開咬(オープンバイト)にはワイヤー矯正よりも向いている

マウスピースを装着している分だけ歯を一回り覆ってますので、奥歯が骨の中に押し下げられる現象が発生しやすいのがマスウピース矯正です。

それを逆手にとって前歯で蕎麦やラーメンが噛み切れないようなかみ合わせに方にはマウスピース矯正が向いています。

逆に過蓋咬合(デープバイトDeep Bite)といわれる症例においてはさらに過蓋咬合になるリスクがありますので私はお勧めしません。

 

 

 

▼インビザラインのデメリット

 

インビザラインをはじめとしたマウスピース矯正には、ワイヤー矯正よりも適応範囲が狭い点があります。

マウスピース矯正において、一枚の歯の移動距離は最大0.25mmです。したがって歯を抜かなくては並ばないような7mm(歯のサイズ感)以上の移動距離には相当の覚悟を患者さん自身が持っていなくてはマウスピースから歯が逸脱してしまい浮いてきてしまったり外れてしまうのです。

したがって、マウスピースの装着時間は自分で管理する必要があり自制心と自己管理能力が問われる自分で自分の歯を移動していかなくてはならないので、朝までお酒を飲んでいたい方には不向きなのです。

食事の際も装着したままの食事は歯が大変不潔になり虫歯の発生装置にマウスピースがなってしまいます。

そのため装着中は水しか口にすることができないと思った方がいいでしょうか。

コーヒーや紅茶を飲みますとマウスピースの中にステインがたまり歯が茶色くなってきますので歯の着色といったデメリットがあります。

逆にホワイトニングを同時にできるといったメリットも同じ原理で兼ね備えていますので、装着していることがデメリットではないことをご理解ください。

 

▼まとめ

 

このように、インビザライン矯正のメリット・デメリットは従来の矯正法とは異なる点が多々あります。その他にもインビザラインで気になる点がある場合は、お気軽に当院までご相談ください。まずは矯正専門では分からないような顎関節の自然な位置(顎位)に基づいた機能的なかみ合わせのカウンセリングいたします。

矯正治療は見た目の改善を目的に行う方が多いのですが、私が矯正治療を大切にしている理由は顎の不調和による歯の消耗をいかに無くすかが大切になります。

是非、矯正専門とは違った機能的な顎のかみ合わせを各自に合わせてお話ししたいと思います。

参考:当院の矯正治療の詳細

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