歯の定期検診は受けた方がいい?受診のメリットと検査内容、費用を解説
こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。
「最近歯医者に行っていないけれど、本当に定期検診は必要なのだろうか」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。忙しさや痛みがないことから歯科受診を後回しにしてしまう方も少なくありません。
しかし、虫歯や歯周病は自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行してしまうリスクがあります。
今回は、歯の定期検診を受けるメリットや注意点、行う内容などについて解説します。お口の健康を守りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
歯の定期検診とは
歯の定期検診とは、虫歯や歯周病などのトラブルを未然に防ぐために、歯科医院で定期的に行う口腔内のチェックのことを指します。
「歯が痛くなってから歯医者に行く」という考え方をおもちの方が多いですが、予防の意識を高めることで、将来的な治療の負担を軽減し、歯の寿命を延ばすことができます。歯の健康を守る第一歩として、定期検診を習慣化することが大切です。
定期検診で行われる主な内容
歯の定期検診では、患者さんの口腔内の健康状態を総合的に評価し、必要に応じた処置を行います。
まず、視診で歯や歯ぐきに異常がないかを目視で確認します。次に、歯周ポケットの測定を通じて歯周病の進行具合を調べたり、虫歯の有無や進行状況をチェックするためにレントゲン撮影を行ったりすることもあります。
これに加えて、歯石やプラーク(歯垢)の除去も重要な工程です。歯石は自宅でのブラッシングでは取り除けないため、専門の器具を使って丁寧に除去します。これにより、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らすことができます。
さらに、噛み合わせのチェックや、入れ歯や詰め物・被せ物がきちんと機能しているかの確認も行われます。必要に応じてブラッシング指導や生活習慣のアドバイスもあり、検診は単なるチェックにとどまらず、口腔内の健康を総合的にサポートする場となっています。
何歳から定期検診を受けたほうがよい?
歯の定期検診は、乳歯が生え始める生後6か月ごろから受けられます。
多くの保護者の方は「永久歯に生え変わってからで良いのでは?」と考えがちですが、実は乳歯の時期からのケアが非常に重要です。乳歯も虫歯になれば治療が必要ですし、虫歯を放置すると永久歯の形成や生え方にも悪影響を及ぼす可能性があります。
幼児期の定期検診では、虫歯の有無だけでなく、歯並びや噛み合わせの状態の確認も行われます。歯科医院に慣れさせるという意味でも、早期からの受診が推奨されています。
成人や高齢者になってからも、歯の定期検診は必要不可欠です。加齢に伴い歯ぐきが下がったり、虫歯が増えたりするリスクが高まるため、年齢を問わず一生涯にわたる口腔ケアが求められます。定期検診はすべての世代にとって大切な習慣なのです。
歯の定期検診のメリット
ここでは、歯の定期検診のメリットについて解説します。
虫歯や歯周病の早期発見につながる
歯科医院で定期的に検診を受けると、虫歯や歯周病を早い段階で見つけやすくなります。これらの病気は自覚症状が出にくく、気づいたときには進行していることも少なくありません。だからこそ、定期的に歯科医師にチェックしてもらうことが大切なのです。
検診で早期に異常を発見できれば、最小限の治療で済み、歯へのダメージを抑えることができます。結果的に治療費の負担も軽くなり、通院回数も少なくて済むのは大きな利点です。
見た目や印象の向上
定期検診では、歯のクリーニングが行われます。専用の器具を使用して着色汚れを落とすため、歯が本来の白さを取り戻し、清潔感のある見た目になります。
歯の見た目がきれいだと清潔感が増し、若々しい印象を与える効果もあります。仕事や人前で話す機会が多い方にとっては、大きなメリットになるでしょう。
歯の寿命を延ばすことができる
歯は一度失うと二度と元には戻りません。特に歯周病は自覚症状が出にくく、進行すると歯を失う大きな原因となるため、早期発見が重要です。
定期的なプロフェッショナルケアによって、歯を支える骨や歯ぐきを健康な状態に維持することで、歯の寿命を延ばすことができるでしょう。
健康意識が高まる
定期検診を通じて、自分の口腔内の状態を客観的に知ることができるため、自然と健康への意識が高まります。歯科医師や歯科衛生士からブラッシングの指導や食生活に関するアドバイスを受けることで、生活習慣の見直しにつながることも少なくありません。
口腔ケアをきっかけに全身の健康にも目を向けることができるのは、歯科医院で検診を受けるメリットといえるでしょう。
治療費の節約につながる
歯の定期検診を受けることで、虫歯や歯周病を初期段階で発見できれば、治療が簡単かつ低コストで済む場合が多くなります。
例えば、初期虫歯のうちに治療すれば1回の通院と数千円程度で済みますが、進行して根管治療などの大掛かりな治療が必要になると、数万円以上かかることもあります。
定期的に歯科医院で検診を受けることで、重症化による高額な治療費がかかるのを防ぐことができるのです。
全身の健康を守れる
歯の定期検診は、全身の健康維持にもつながります。歯周病は糖尿病や心疾患、脳卒中などの生活習慣病と深い関連があることが報告されています。そのため、定期的なチェックとクリーニングは全身の健康管理にも役立つのです。
歯の定期検診の注意点
定期検診には多くのメリットがありますが、受診にあたって知っておきたい注意点もいくつかあります。
時間を確保する必要がある
定期的な通院は、忙しい日常のなかでは時間の確保が難しいと感じる方も多いでしょう。特に仕事や家事、育児で忙しい方にとっては、歯科医院の予約を取ること自体が手間に感じられるかもしれません。
また、地域によっては歯科医院までのアクセスが悪い場合もあり、移動時間が負担になるケースもあります。こうした事情から検診が後回しになることもあるでしょう。
しかし、長期的に見ると、予防によって将来的な治療の回数や費用を抑えられる可能性が高いため、なるべく計画的に時間を確保することが大切です。
一時的に不快感を覚えることがある
歯のクリーニングや歯石除去などの処置を受けたあと、一時的に歯がしみたり、歯ぐきに違和感を覚えたりすることがあります。特に歯石が多く付着していた方や歯周病が進行していた方は、処置後に軽い出血や腫れが現れることもあります。
これらの症状は通常、数日以内におさまる一時的なものであり、口腔内が健康な状態へ向かっている証拠ともいえます。
ただし、不快感が強い場合や長引く場合は、我慢せずに歯科医師に相談することが大切です。
歯の定期検診の費用
保険が適用される定期検診の場合、自己負担額は2,500円〜4,000円前後が目安です。
ただし、行う検査や処置の内容によって変わります。例えば、虫歯のチェックや歯周ポケットの診査、歯石除去などの基本的な内容であれば2,500円程度で済むことが多いです。レントゲン撮影や歯磨き指導などが追加されると3,000円〜4,000円程度になることがあります。
一方、自費診療の場合は歯科医院によって金額が大きく変わります。例えば、PMTCなどの専門的なクリーニングを希望すると、1万円以上かかることもありますので、事前に確認するようにしましょう。
定期検診を受ける頻度
歯の定期検診は、一般的に3〜6ヶ月に1回の頻度で受けるのが推奨されています。
しかし、これはあくまで目安であり、実際の受診頻度は個々の口腔内の状態や年齢、生活習慣、既往歴によって大きく異なります。
たとえば、虫歯や歯周病のリスクが高い方、過去に歯周病治療を受けた方、矯正治療中の方などは、1〜3ヶ月ごとのより短い間隔での受診が勧められることがあります。
一方で、虫歯や歯周病の兆候が少なく、セルフケアもしっかりできていると判断された方については、6ヶ月に1回でも十分なケースもあります。
特に歯科医師や歯科衛生士が個々のリスクを評価し、それに応じて最適な間隔を提案してくれるため、自分で判断せずに専門家の意見を聞くことが重要です。
また、子どもや高齢者といった年齢的にリスクが高まる世代は、成長や加齢に伴う口腔内の変化が起こりやすいため、定期的なチェックがより必要とされます。
まとめ
歯の定期検診は、虫歯や歯周病の早期発見・予防を通じて、口腔内の健康を長く保つために欠かせない重要な習慣です。
自覚症状がなくても、定期的に専門家によるチェックとケアを受けることで、将来的な大がかりな治療を防ぎ、結果的に費用や時間の負担を軽減することができます。また、見た目や口臭の改善、生活習慣の見直しといった効果も期待できる点は見逃せません。
一方で、通院にかかる手間や費用、一時的な不快感といった注意点もありますが、それらを踏まえても定期検診を受ける意義は非常に大きいといえます。
歯科医師と相談しながら、自分に合った頻度で継続的に検診を受けることが、歯を守り、健康で快適な生活を送るための第一歩となるでしょう。
お口の健康を守りたいとお考えの方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちら、ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。