根管治療は何回かかる?回数と治療の流れを解説
こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

虫歯は、歯周病と並んで多くの日本人が罹患する身近な病気です。虫歯の治療法にはさまざまなものがありますが、その中でも感染が神経にまで達した場合に行われるのが根管治療です。
根管治療は1回の治療で完了することはほとんどなく、通常は何回も通院することになります。通院回数は歯の状態によって変わりますが、どのくらいの通院が必要になるのか、目安を把握しておきたい方も多いでしょう。
この記事では、根管治療の一般的な回数や治療回数が増えるケース、治療の流れなどを解説します。
目次
根管治療とは

根管治療とは、虫歯が歯の神経にまで達した場合や、事故等で口元に強い衝撃を受けて神経が損傷した場合などに行われる治療です。目的は、歯の根の中にある根管に溜まった感染物質や汚染物を取り除き、内部を消毒することです。根管治療は、歯を抜かずに残すための最後の手段として位置づけられています。
治療の効果を高めるためには患者さま自身の協力も重要で、治療後の細菌の再感染を防ぐために、丁寧なブラッシングや定期的な歯科検診が欠かせません。
根管治療の一般的な回数

根管治療に必要な回数は、虫歯の進行度や感染の広がり具合、歯の状態、根管の形状などによって異なりますが、一般的には3~5回程度が目安とされています。初診から被せ物(クラウン)を装着するまで、1~2か月ほどかかることが多いです。
軽度な虫歯であれば2~3回の治療で終わる場合もあり、強い感染があれば5回以上通院するケースもあります。また、前歯の根管は1本のため治療がスムーズに進みやすく、2~3回で完了することが多いです。一方、奥歯は3本以上の根管があるため、治療が複雑になり時間がかかる傾向があります。
治療回数が増えるケース

歯の状態などによっては、根管治療を受ける回数が多くなるケースもあります。以下では、治療回数が増える主なケースについて詳しく解説します。
ただし、実際にどのくらいの回数、期間が必要になるかは患者さまごとに異なります。目安を知りたい場合は、治療前に歯科医師に確認するようにしましょう。
根管が複雑な形状をしているケース
治療する歯の根管が複雑な形状をしている場合、治療回数が多くなることがあります。根管には、神経や血管などが通っていますが、1本の歯に対する根管の本数や形状は一律ではありません。
特に、奥歯は根管の本数が多く、曲がっていることが多いため、他の歯と比べると治療回数が多くなる傾向があります。
感染が広範囲に及んでいるケース
歯の状態が悪ければ悪いほど、治療が複雑になり治療回数も増加します。感染を徹底的に除去するために、清掃や消毒を繰り返さなければならないからです。また、膿がたまっていたり炎症が強かったりする場合には、さらに治療に時間を要するでしょう。
治療に対する抵抗感が強いケース
神経を抜くという処置は、どうしても大きな不安を伴います。治療に強いストレスを感じたり、治療時に不安感やストレスが増したりすると、治療がスムーズに進まなくなることがあるでしょう。
歯科医師に相談すれば、ストレスに配慮した違う方法で治療を受けられる可能性もあります。無理なく治療を進めるためにも、不安な気持ちはしっかり伝えるようにしましょう。
再治療が必要になったケース
過去に根管治療を受けた歯が再感染を起こした場合、もう一度根管内部を洗浄・清掃する再治療が必要になります。再感染は、前回の治療で完全に感染源が除去されていなかった場合や、新たに細菌が侵入した場合などに起こります。
再治療をする場合、根管内の清掃や消毒を再び最初から作り直す必要があるため、治療回数が多くなります。また、前回の治療で根管内に入れた充填材を除去する工程も必要になるため、治療が複雑になって回数が増加する傾向があります。
根管治療の流れ

根管治療は、複数のステップを踏んで慎重に進められます。流れを把握しておくことで、より安心して治療に臨めるようになるでしょう。ここでは、一般的な根管治療の流れを解説します。
カウンセリングと精密検査
初診時にはカウンセリングと検査を行います。カウンセリングでは、患者さまの歯の状態を確認したり症状や希望などを聞いたりします。その後、より詳しく歯の状態を把握するために、レントゲン撮影やCTスキャンなどの精密検査を行います。虫歯の進行状況や根管内の状態を確認し、根管治療が必要かどうかを検討します。
検査が終わったら、それらの結果をもとに治療の計画を立てます。不安なことがあれば、この段階で歯科医師に相談しておきましょう。治療内容に合意したら、治療がスタートします。
虫歯部分や感染組織の除去
根管治療ではまず、虫歯に感染している部分を削って根管の内部を露出させます。十分に露出できたら、感染している歯髄を取り除きます。再発を防止するためにも、この段階で感染部を徹底的に除去しておくことが重要です。
なお、手術は麻酔下で行われるため、痛みを感じることは基本的にありません。
根管内の洗浄と消毒
神経を取り除いた後は、根管内部の洗浄・消毒をします。専用の器具や薬剤を使い、目に見えない細菌や汚れまで徹底的に除去することで、再感染のリスクを下げます。この工程は、虫歯の再発・再感染を防ぐために非常に重要です。
根管の充填
根管内の洗浄と消毒が完了したら、根管内に充填材を入れていきます。根管内を充填する目的は、細菌の再侵入を防ぐことです。
土台の形成と被せ物の装着
歯の強度を補うために、土台(コア)を作成します。コアには金属やレジン(合成樹脂)などが使用され、歯の強度を保ちます。
コアが完成したら、被せ物(クラウン)を装着します。クラウンは歯全体を覆うように設計されており、咀嚼力や外部からのダメージから歯を保護することが可能です。
クラウンの装着によって、見た目の美しさも回復されます。これによって、日常生活で不自由なく食事や会話を楽しむことができるようになります。
治療後の経過観察とメンテナンス
クラウンを装着したら治療自体は完了しますが、その後も定期的に通院し、メンテナンスを受けることが大切です。クラウンや周囲の歯に問題が起きてないか、歯科医師に確認してもらいましょう。
また、根管内の感染が再発するリスクを抑えるためにも、毎日の歯磨きを丁寧に行い、汚れを徹底的に取り除くようにしてください。
根管治療の回数を増やさないためには

「できるだけ治療回数を減らしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。ここでは、根管治療の回数を増やさないためにできることをご紹介していきます。
早めに歯科医院を受診する
虫歯になっても、最初から強い痛みが生じることは基本的にありません。そのため、「しばらく様子をみよう」と考える方も少なくありません。
しかし、虫歯を放置していると歯の状態が悪化していきます。悪化すればするほど治療が複雑になり、根管治療の回数も増加する傾向があります。少しでも治療回数を減らすためには、早い段階で歯科医院を受診することが非常に重要です。
家庭でのケアを徹底する
家庭でのケアを徹底することも、治療回数を増やさないためのポイントです。歯科医師の指示に従って通院していたとしても、日々のケアが不十分だと、口内の細菌数を効果的に減らすことができません。
受けている治療の効果が薄れる可能性があるため、治療中も丁寧にケアすることを意識しましょう。
設備の整った歯科医院を受診する
根管治療の回数を減らすためには、設備の整った歯科医院で治療を受けることも重要です。例えば、マイクロスコープを使用することで、肉眼では確認できない部分まで詳細に把握できるようになります。
自費診療を検討する
根管治療の回数を減らすためには、自費診療を選択するという方法もあります。保険診療では、治療に使える機材や薬剤、検査の手段に制限があります。診療時間もあまり長くできないので、通院回数が増加しやすいといえるでしょう。
自費診療であれば、使用する機材や薬剤、検査の手段などに制限がありません。費用はかかりますが、より高精度な治療を受けられるため、通院回数を大幅に減らせる可能性もあるでしょう。
まとめ

根管治療の回数は、虫歯の進行度や根管の形状、治療に対する恐怖心などさまざまな要因で変動します。平均的には3~5回ほどかかることが多く、5以上の通院が必要になるケースもあるでしょう。
根管治療が必要な場合は、早めに歯科医院を受診し、正しい知識を持って治療に臨みましょう。
根管治療を検討されている方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちら、ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。


