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虫歯治療にかかる費用は?保険診療と自費診療の違いも

こんにちは。渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」です。

虫歯になった歯と治療費用

虫歯は日本人の多くが経験する身近な病気でありながら、治療費用について詳しく知っている人は意外と少ないものです。

軽度の虫歯であれば簡単な処置で済むケースが多いですが、放置して進行すると、治療内容が複雑になり、それに伴って費用も高額になります。また、保険診療と自費診療では費用だけでなく、使用する素材や見た目、耐久性にも違いが生じます。

今回は、虫歯の治療にかかる費用について解説します。保険診療と自費診療の違い、虫歯を防ぐためのポイントについても解説しますので、虫歯にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯を治療する場合にかかる費用

虫歯を治療する場合にかかる費用のイメージ

虫歯の治療費は、虫歯の進行度や使用する素材、保険の有無によって大きく異なります。ここでは、虫歯の進行度ごとに一般的な費用の目安をご紹介します。

初期の虫歯(C1)の治療費

C1は歯の表面(エナメル質)のみに小さな穴が空いた状態です。この段階では痛みもほとんどなく、簡単な治療で済むケースが多いです。一般的には、虫歯部分を削り、コンポジットレジンと呼ばれる白い樹脂で詰める処置を行います。

保険診療であれば、1本あたり1,000円〜3,000円程度が目安です。この段階で治療を行えば、短時間で済み、見た目も自然に仕上がります。

しかし、放置すると、虫歯が象牙質まで進行して痛みが出る可能性があるため、早めに歯科医院で治療を受けることが重要です。

中程度の虫歯(C2)の治療費

C2は虫歯がエナメル質の下の象牙質まで進行している状態で、冷たいものや甘いものがしみることがあります。この段階では、虫歯部分を削ったあとに、型取りをして詰め物を装着するケースが多くなります。

保険診療で銀歯を選んだ場合、費用は1本あたり2,000円〜5,000円程度が一般的です。この段階で治療を行えば、歯の神経を残せる可能性が高く、将来的な治療の負担も軽減できます。

重度の虫歯(C3)の治療費

C3になると虫歯が神経(歯髄)まで達しており、強い痛みを伴うのが特徴です。この段階では、神経を取り除く根管治療が必要になります。

保険診療での根管治療にかかる費用は、1本あたり3,000円〜1万円ほどで、そこに被せ物の費用が加わります。銀歯の被せ物であれば3,000円〜5,000円程度、自費診療でセラミッククラウンを選ぶ場合は5万〜15万円程度になることもあります。

治療期間も数回にわたることが多く、費用だけでなく通院の負担も増すため、早期発見・早期治療が重要です。

末期の虫歯(C4)の治療費

C4は歯の大部分が溶け、根だけが残った状態です。この段階では、歯を残すことが難しく、多くの場合には抜歯が必要になります。抜歯自体の費用は保険適用で1本あたり3,000円〜7,000円程度ですが、その後の補綴(ほてつ)治療に費用がかかります。

部分入れ歯であれば保険診療の場合で5,000円〜1万5,000円程度、ブリッジも保険診療の場合で5,000円〜2万円程度です。インプラントを選ぶと保険が適用されないため、1本あたり30万〜50万円程度と、高額な費用がかかります。

虫歯を放置すると治療費が何倍にも膨らむため、痛みがなくても定期的に検診を受け、虫歯が見つかった場合は重症化する前に治療を受けることが大切です。

保険診療と自費診療の虫歯治療の違い

保険診療と自費診療の虫歯治療の違いを比較するイメージ

虫歯治療では、保険診療と自費診療のどちらを選ぶかで費用・仕上がり・耐久性が大きく変わります。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

費用の違い

保険診療は国の制度により治療内容や素材が定められているため、費用を抑えられるのが最大の特徴です。例えば銀歯であれば数千円で治療できます。

一方、自費診療は、使用できる素材や技術に制限がないため、より高品質な治療を受けられますが、費用は高額になります。オールセラミックやジルコニアなどは、見た目・耐久性ともに優れていますが、1本あたり10万円以上になることもあります。

素材の違い

保険診療では、主に金属やレジンが使用されます。これらはコスト面で優れていますが、経年劣化や、金属の場合は金属アレルギーのリスクがあります。

自費診療では、オールセラミックやジルコニアなど、より体に優しく耐久性の高い素材を選択できます。特にセラミック製の詰め物や被せ物は変色しにくく、天然歯に近い色調が再現できるため、審美性を重視する人に人気です。

見た目の違い

見た目に関しては、自費診療の素材のほうが優れています。保険の銀歯は金属色が目立つため、口を開けたときに気になる方も少なくありません。

一方、セラミック素材は自然な白さを再現でき、周囲の歯とも調和します。特に前歯など目立つ部分では、審美性を考えて自費治療を選ぶケースが増えています。

耐久性の違い

耐久性も重要な比較ポイントです。保険の銀歯やレジンは、経年劣化や変形が起こりやすく、3〜7年程度で再治療が必要になることがあります。

一方、自費診療のオールセラミックやジルコニアは、10年以上使用できるケースが多く、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いといえます。

虫歯を予防するためのポイント

虫歯を予防するためのポイントのイメージ

虫歯の治療費を抑えるためには、そもそも虫歯にならないことが最も大切です。ここでは、日常生活で実践できる予防のポイントをご紹介します。

正しい歯磨きの仕方を身につける

歯磨きは虫歯予防の基本中の基本です。

しかし、毎日磨いているのに虫歯になるという人は、磨き方に問題がある場合が多いです。

まず、歯ブラシは自分の口の大きさや歯並びに合ったものを選びましょう。毛先が硬すぎると歯ぐきを傷つけてしまうため、一般的にはふつう、またはやわらかめが推奨されます。

磨くときは力を入れず、歯と歯ぐきの境目に毛先を45度の角度で当て、小刻みに動かすことがポイントです。さらに、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に落とせないため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとより効果的です。

これにより、歯垢(プラーク)の除去率が大幅に上がり、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らすことができます。

食生活を見直す

虫歯の発生には、食生活が深く関係しています。特に砂糖の摂取量と摂取頻度は虫歯の大きな要因です。砂糖を含むお菓子やジュースを頻繁に摂取すると、口の中が酸性状態に傾き、歯の表面が溶けやすくなります。

虫歯を予防するためには、間食の回数を減らし、ダラダラと食べ続ける習慣を避けましょう。甘いものを食べたあとは、水やお茶で口をすすぐ、またはしっかりと歯を磨くことが大切です。

また、唾液の分泌を促す食品も虫歯予防に効果的です。唾液は、酸によって溶けた歯を修復する再石灰化を助ける重要な役割を果たします。噛みごたえのある野菜やキシリトールを含むガムなどは、唾液を増やして口の中を中和する効果が期待できます。

フッ素を活用する

フッ素(フッ化物)は、虫歯予防における最も効果的な成分の一つです。

フッ素には、歯の質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する働きがあります。また、虫歯菌によって溶けかけた歯の表面を修復し、初期虫歯の進行を止める効果もあります。

日常的には、フッ素入りの歯磨き粉を使うことが基本ですが、歯科医院でのフッ素塗布や、家庭用のフッ素ジェル・洗口液の併用も効果的です。特に子どもや虫歯になりやすい方は、定期的なフッ素ケアを続けることで虫歯の発生率を大幅に減らせます。

定期的に歯科検診を受ける

どんなに丁寧にケアしていても、自分では気づかない部分に虫歯ができてしまうことがあります。そのため、定期的な歯科検診は虫歯予防に欠かせません。一般的には、3か月から半年に1回の頻度で検診を受けることが推奨されています。

歯科医院では、歯の状態を詳しくチェックし、初期虫歯や磨き残しの箇所を早期に発見できます。また、歯石の除去や専門的なクリーニングを受けることで、歯ブラシでは落としきれない汚れをきれいに除去できます。

さらに、歯科衛生士から自分に合った歯磨き方法やケア用品の使い方をアドバイスしてもらえる点も大きなメリットです。定期的な通院を習慣化することで、結果的に虫歯の治療にかかる費用の発生を抑えることにつながります。

まとめ

歯科医院で虫歯治療を受ける女性

虫歯の治療費は、進行度や治療方法によって数千円から数十万円までと幅広く変動します。

初期段階であれば安価で済む一方、放置すると治療費も通院回数も増え、経済的・身体的負担が大きくなります。保険診療と自費診療の違いを理解し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

そして、正しい歯磨きや定期検診など、日頃からの予防を徹底することで、虫歯による出費を抑えることができます。 健康な歯を守るためには、早めの対応と日々のケアが何より重要です。

虫歯の症状にお悩みの方は、渋谷区本町、京王線「幡ヶ谷駅」より徒歩10分にある歯医者「エンドウ歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は「一人ひとりに合った治療計画で歯を守ること」を意識して診療にあたっています。診療案内ページはこちらご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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