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インプラント後の注意事項や再手術について

インプラントをされた方にとって手術後の不安はございませんか?

インプラントを受けられた方にとっても、これから受けられる方にとっても人工の歯根を埋入して、その後どうなるのか不安ですよね。

インプラントは三層構造になっており、根っこの部分(人工歯根・フィクスチャーとも言います)に人工歯である上部構造(クラウンともいわれる部分)を装着したら治療が完了です。

しかし、その後の過ごし方によってはインプラントが使えなくなってしまうこともあります。

それだけは絶対に避けたいですよね( ゚Д゚)

そこで今回はインプラント後に注意すべきことや再手術についてわかりやすく解説します。

▼インプラントは歯周病にかかりやすい?

 

インプラントには「インプラント周囲炎」という特別な歯周疾患が存在します。

厳密には、インプラント周囲粘膜炎かインプラント周囲炎です。

前者においては、まだインプラントを支えている骨まで炎症が生じてはおらず、治る病気です。しかし、本人の自覚なく進行していくことも多く、メンテナンスを受けていない方はたいてい、インプラント周囲炎として支えとなるインプラント周りの骨に感染を及ぼした状態で症状が発現し、ご来院いただくことが多いのです。

つまり、歯周病のリスクが高いのです。

見た目や構造は天然歯にそっくりなのですが、やはり歯と歯茎、また骨まで貫通しているので感染しやすい環境下にいつもさらされている人工物である以上、汚れが溜まったさいは感染が骨の中まで浸透するなどの難点も存在しているのです。

実際、インプラント周囲炎を発症して、インプラントを撤去せざるを得なくなったり、撤去に至らなくても人工歯根の周囲の感染部分を歯ぐきを開けて処理したり、感染しすぎている場合には、感染しているであろう骨まで削って再生療法を行うべく人口骨などを補填して何とか守ろうとするケースもあります。

このような再手術が必要になったりするケースはとても患者さんにとって不安な治療になるのでエンドウ歯科医院としては絶対に避けたいのが再度の手術です。

 

▼治療後のメンテナンスは必須

 

したがって、インプラント後は、定期的なメンテナンスを受けることがどれだけ患者さんのためになるかお判りいただけましたでしょうか?

定期的な管理を行ていれば防げるものですが、それを怠るとさまざまなトラブルに発展しかねないことから日頃の歯磨きはもちろん。

歯科医院に行ってメンテナンスを受けることで感染をしないようにしましょう。

また、インプラント周囲粘膜炎の状態で早期に発見されれば、まだ元の状態に戻せるのですぐに治療を受けるようにしましょう。

インプラント周囲炎の恐ろしさをまずは理解して、インプラント治療を受けたらもう大丈夫などという神話はないことを再度認識してくださいね。

もちろん、日々の清掃がよければメンテナンスの時期も先に延ばしていけることができるので、一番大切なのは日頃の歯磨きです。

エンドウ歯科医院では、初診の患者さんからメンテナンスの患者さんまで全員に対して行っているのは歯の汚れの染め出しです。

その日々の歯ブラシがしっかりできているのか初診の段階から習慣づいていける方々はその後も虫歯・歯周病にかかりリスクも大幅に下げることができ、残念ながらインプラント治療にならざるを得ない患者さんでもインプラント治療後に感染予防しやすくなります。

インプラントのメンテナンスは通常のメンテナンスと違って人工のパーツで出来上がっているものなので装置のネジの緩みや上部構造の破損などが生じていれば、早期に発見し、骨の感染がない状態ですぐに対処することが可能になります。

 

何はともあれ

インプラント治療のを受けた方も受ける方もまだ自分の歯が多く残っていてインプラントが必要ない方も歯磨きの徹底が大切になってきます。

当院の染め出し指導は、家族単位で通院されている患者さんからすると親子で染め出しのパーセンテージを競争している方もいらっしゃるぐらい看板メニューとしてありますので、ぜひ染め出し(PCR:Plarque Control Recoad)を受けに来られてください。

 

 

▼インプラントの再手術について

 

少し重たい話になりますが、インプラント埋入後に感染を起こして脱落すると、再手術する際にはだいぶ骨がやせてしまい、とても手術の時のダメージも大きくなり術後の痛みも大きくなります。人工部分が多くなりすぎてしまうと天然骨に噛みこんでいるインプラントのネジの部分が少なくなり、再手術の方が予後が悪くなりやすいです。

基本的に再手術は、今のお話から分かるように最初の手術よりも難易度が上昇してしまいますので、絶対にインプラント周囲炎にかからないといった心意気をもってインプラント治療は受けましょう。

歯周病などの病気が原因でインプラントが脱落した場合は、再手術そのものが不可能になる場合も否めなせんので、インプラントは虫歯にならない♪なんて思って治療を受けないでくださいね。

 

▼まとめ

 

このように、インプラント治療後にはいくつか注意すべき点があり、患者さん個人個人にとってその感染に対する可能性やリスクが異なりますので、インプラント治療を施術される先生にしつこいくらい事前にしっかり把握しておきましょう。

また、メンテナンスに関して詳しく話してくれない歯科医院がインプラントを入れっぱなしでその後の管理をしてくれない可能性があります。

車を買うときもその後のメンテナンスやトラブル時のアフターがある商品・会社を選びますよね?

是非予防治療を掲げておられる歯科医院でインプラント治療を受けるようにしてください。

とくに定期的なメンテナンスの受診は重要です。

どうか、この思いが全国のインプラント治療を受ける・受けられた患者様に伝わることを切に願っております。

いつも長文最後までお読みいただきありがとうございました。

どんなご相談でも歯にまつわるお悩みがあればいつでも問い合わせページからご連絡ください。

参考ページ:当院のインプラント治療について

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