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心地よく治療を受けていただくために。

皆さまこんばんは。
ブログの更新も少し時間が空いてしまい申し訳ございません。

現在通院中の患者様から、大阪、熊本の方までお読みいただき大変感謝申し上げます。
と言いましても、私のお言葉で少しでも歯科に興味を持ち少しでも歯が残していただけるような生活習慣になればと思いますので今後ともご愛読の程よろしくお願い申し上げます。

さて、今回の内容ですが・・・
3/27.4/3.4/10と日曜診療が三週連続になり地域のかかりつけ歯科として少しずつではありますが日曜の歯科のご利用も認知していただいております。
やはり、平日の忙しい時間に歯科に通えない方が多く、日曜の時間のある時に仕事も気にせず心地よく治療を受けていただける環境を提供できているのは日曜診療を行って良かったなと思う次第です。
土曜は非常に込み合いますが日曜は不定期ということもあり比較的一人一人に余裕を持った診療時間が確保できますので、いつも以上に患者様の考え方に行き届いた治療が行えるようにコミュニケーションをとる事を意識しております。
少しでも患者様の思いを感じ、心地よく治療を受けていただくために。

しかし、今週末は東京医科歯科大学で催される日本外傷歯学会があり、その次の週は、午前中は勉強会、午後は熊本の伊東歯科口腔病院時代の同期の結婚式と予定があり、日曜診療が行えません。ご了承ください。
ここで聞きなれない言葉があったかと思いますのでご説明したします。
日本外傷歯学会とは。
外傷歯という言葉ですが、簡単に言うとケガをして歯が抜けた。割れた。唇を切ったなど。
口腔周囲のけがを主に扱い口腔外科をさらに狭義に専門性を持たせたものとご理解ください。

外傷歯は、レントゲン写真では平面でしか見れないような症例の場合、歯の破折線が判別しづらく破折した歯を見落とす可能性が非常に高いのです。
わたしは開業するにあたり、確実な診断をして処置を行うためCTを導入する必要性を強く感じておりました。
もちろんインプラントにおける骨の形態の評価として不可欠なものですが、日本外傷歯学会の認定医として診断力や今後の予知性の高さを数多く経験してきたものとしてより確固たる診断能力をアップさせるため必要なものと思っております。
CTの必要性のみならず、このような診断能力を養えたのは私の力ではなく、熊本に勤務していた時代に大学とは比較にならないほどの多くの口腔外傷を診てきたものに他なりません。

実際、当院開院後の現場では口腔外傷で受診された患者様は紹介患者一名、過去に受傷したことのある男女1名ずつの計3名のみです。
一般開業医になってでこれほど少ないのは正直驚きましたが、同期の歯科医師の友人が口腔外傷で私のところに時折電話相談をするのも仕方ありません。
一般開業医では格段に症例が少ないからです。
もしくは、、、当院に限ったこととすれば幡ヶ谷周辺の子供たちの運動神経がいいのか、自転車の交通事故などが少なく治安がいいのか・・・冗談です。

または、口腔外傷で受傷した場合、大きな病院に行かなくてはならないと判断し長い時間をかけて大学病院へ駆け込むのでしょう。
大学病院へ送らなくてはならない場合か否かは歯科医師が判断できます。まずは最寄りの歯科医院へ行きましょう。大学病院はすぐに診てもらうには時間がかかります。しかし一般開業医ならまずはすぐに診るだけ診てくれることでしょう。
口腔外傷を歯科医院や病院に訴えても早急な対応ができないのであればすぐにほかの歯科医院・病院も当たりましょう。
歯の脱落の場合抜けてしまった場所に適切な処置を行い元に戻せばその後の予後は10年単位と言っていいほど大きく変わります。
全ては脱落から元に戻すまでの時間が大切です。
どんなに上手は歯科医師の方でも脱落から整復を行うまでにしばらく時間のたったものでは成功率が大幅に下がります。
もし仮にお口の周りをケガしている方に遭遇したら、まずは意識の確認はもちろんですが、全身的に異常がなければ歯が抜けていないか、歯がぐらついていないか、もチェックしてあげてください。
ちなみに、歯が抜け落ちてた場合できるだけ早くよく冷えた牛乳に入れ歯科医院へ行きましょう。また、落ちた歯を拾う際も歯の頭の部分を持ち根の部分は決して触らないようにしてください。
よくティッシュにくるんで持ってくる方がいらっしゃいます。
根の表面には歯根膜という非常に再生能力に富んだ細胞が膜を張っており抜けた歯の再植に大きく影響します。乾燥をさせないためにもティッシュにくるむのはやめましょう。
ティッシュにくるみたい場合は、目薬やコンタクト保存液や牛乳をよく浸したものでくるみましょう。
そのあとベタベタするのでビニールに入れたら手やカバンが汚れませんね。
当院の周辺(幡ヶ谷・初台・中野新橋・西新宿五丁目)で生じた場合口腔外傷は是非当院へ!
大学病院など専門性の高い機関へ行くことも大事ですが、歯根膜細胞は外気の中に曝される時間が長いほど死滅していきます。
歯の脱落は1分1秒が本当に大切です。
一本でも多くの歯を守るため、生涯わたってご自分の歯で食事をするためにお口のけがは早めにお近くにある歯科医院へ行きましょう!!

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