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熊本地震から一か月が経過して

皆さまこんにちは。
熊本地震から一か月が経過しました。未だに地震は時折生じているようですね。
地震の発生から2週間を過ぎますと、今度は二次的な災害が高齢者には待ち受けているようです。
それは肺炎・・・

東日本大震災の時にも地震後に高齢者の肺炎が急増し、阪神淡路大震災の時にも223人が肺炎で亡くなられているとのことです。
お口の清潔な状態だと、誤嚥(あやまって肺の方に飲み込むこと)をしても細菌の繁殖は最小限ですが、不潔な状態だと肺炎のリスクが高まってしまうのです。
熊本地震でも、昨年の五月の肺炎患者さんに比べ今年の五月は2倍に肺炎患者さんが急増しているとのことです。まだ五月に入って半月なのに・・・

当院では物資になればと、益城と南阿蘇へ歯磨きや口腔ケアも含めいくらあっても足りないであろう歯ブラシを200本ほどそのほかの物資とともに送りました。

熊本の方々が、それでも日々復興に向けて頑張っている姿を見ていますともっと手助けができないものかと思い、先日行われた、井上尚弥選手・八重樫東選手の世界戦を前に世界チャンピオン会主催の熊本地震チャリティーにも参加してまいりました。
その詳細は、週刊新潮に掲載され私も世界チャンピオンの方々の後ろに写り込んでしましましたので先週号の週刊新潮をご覧になっていただければ幸いです(^^♪

さて、誤嚥性肺炎に関してですが先日、日本歯周病学会から新たなガイドラインが発刊されました。日本歯周病学会は定期的にこのようなガイドラインを発刊してくださりいつも大変勉強になってます。
一点気になるエビデンスがありましたのでご紹介させていただきます。
もちろん誤嚥性肺炎に関してはお口の清掃を心掛けるに越したことはないといった解釈でしたが、歯周ポケットと誤嚥性肺炎についてはしっかりとした更なるエビデンスがありました。
それは歯周ポケットのある歯が10歯以上あると肺炎死の危険性が3.9倍になるといったものでした。
歯周ポケットは一度生じるとなかなかご自身のケアでは治すことのできない状態で、その状態に気づいていない患者さんも多くいます。
また、歯周病に関してもっと十分に説明してこなかった歯医者の責任でもあります。
このように今となっては医科の分野からの相談もある歯周病。
ぜひ、災害が起きる前から幡ヶ谷、中野新橋、渋谷区本町の方々には日ごろのお口の管理をしてもらいたいものです。
また、お口から食べ物を摂取することの大切さももっと歯医者として訴えていかなくてはいけません。口からの食事は視覚・嗅覚・味覚も刺激し脳に対して大きな刺激となります。
日本外傷歯学会の理事長の木村光孝先生も学会開始前にそのことをいつもお話しされます。
お口からの健康をもっと考えられるように当院の患者様だけでも啓蒙していきたいと思います。
なお、6月の最終週26、27、28日は休診とさせていただきます。
熊本に義援金の譲渡をして他にも何かできないかと考え、熊本へ行ってまいります。
義援金も直接もっていかないと落ち着かないものでして・・・
今の歯科の礎を作ってくれた土地が私にとっては熊本です。
何か恩返しに、何か経済効果の一助になればと存じますので渋谷区本町をはじめ患者様にはご迷惑をおかけしますがご了承いただきますようお願い申し上げます。

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